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2004/06/24

『人体の不思議展』の不思議

人体の不思議展』というものが開催されてるのをご存知だろうか?

これ、中国の大学病院だかで、献体された遺体に樹脂加工を施して半永久的に保存できるようにした上で、生身の臓器や筋肉、骨格など、各種の人体器官を、とにかくひたすら実物で展示するというもの
確かにこういうのは、原則として唯物主義を貫く共産主義国家で、欧米や日本に比べ遺体あまり神聖視しない(人権問題も含めて)中国みたいな国でなければ難しいんだろうなぁ。
現在は札幌で開催されているが、今年の2月あたりまでは、東京駅のすぐ近くにある東京国際フォーラムで開催されていた。

この「人体の不思議展」、大好評なのだそうな。
確かに、模型やCGではなく、すべて「実物」が数百体分も、縦や横方向に輪切りになったり、内蔵をぽっかりえぐられたり、脳みそパックリだったり、性器やら胎児まで、あらわな形で目の前にドンと置かれていたりと、とんでもなく生々しいと同時に芸術的で、そこはかとないユーモアさえ感じられるし、ミニマルアート的ですらある。いずれにせよ、そのインパクトはかなりのものだ。
実際、東京国際フォーラムでも、好評につき公開期間を延長して開催されていたらしい。
face.jpg

とは言うものの、正直なところ、僕はこういうものに格別な興味を抱くタイプではない。
それでも、我がGFが、『観たい観たい』というので、あくまで付き合いとして付いて行ったという感じだった。

ところが、
いや~!会場の、東京国際フォーラムに行ってみて、驚いたね!

何が驚きって、来展してる客の7~8割が女性、しかも、若い世代の女性中心なのだ。
確かに男もチラホラと散見するものの、明らかにカップルの片割れであって、彼女にせがまれて仕方なく『付いてきた』という感じ。
それでなければ、いかにも医学部の学生っぽい、純粋に勉強として観に来ているタイプの男か、それでなければ、三脚に立派なカメラを据え付けて撮影をしている写真好きな壮年男性とか、とにかく男性といえばそんな程度しかいないのだ。もちろん、男同士で来ているような客などは、ほとんど見当たらない。

そしてさらに、人体のサンプルを覗き込む視線の真剣さときたら、女性は男性の比ではない。僕も含めて大抵の男は、展示されている肉体を見て傍らの説明書きに一瞥をくれたら、もうそれで十分、どんどん次の展示へと進もうとするが、ほとんどの女性は、眺める視線の真剣さも、眺める時間の長さともに、男とはまったく違う切実さが漂うのだ。

「人体の不思議展」も、いわゆるコンテンツの一つなのだとすれば、その主たる受け手として、男性か女性かという区別は当然あるはずだと思う。特に、演劇や、お笑いのライブなどになると、概して女性の比率は高いわけだが、「人体の臓器」などという、一見ホラーまがいの見世物(といっては失礼だが)に女性が多いという現象は、なんとなく想像が付くような気はするものの、仔細に理由を考えてみると、やっぱりよくわからない。

かのベストセラー『バカの壁』でも、帝王切開シーンのビデオを見せたときなど、男と女では、その受け止めかたに大きな違いがあることが述べられていたが、こうしたことは、あまりに肉体的というか感覚的ななので、なかなか理屈ではわからないものだ。

それで、連れに、「どうして女性の方がこういうもの(人体内部)とかに敏感に反応するんだろうね」と尋ねてみたのだが、彼女いわく、「女は生理があるから、日常で、否応なしに自分の肉体を意識させられるからじゃない?」と言っていた。
なるほど。理屈は確かにそうなのかもしれない。でも、やっぱり「感覚として」納得することはできない。こういう感覚の違いが、いわゆる「ジェンダー・ギャップ」というものなのだろうか。

自分で言うのもナンだが、IT・携帯業界などにいる者の中では、僕なんかは比較的、女性の感性には理解を示せる方だとは思う。特にSIや技術系ベンチャー上がりの男性などは、もうほとんど男の論理でしか企画を理解できないものだが、それでも、やっぱり、典型的な「男脳」である僕にとっては、こういったものに異常なまでに共鳴する女性の感性は、やっぱり不思議だ。

というわけで、本日のblogは格別な結論もなく、実にキレが悪い。
女性のあなた、どう思われますか?
ってなわけで、このblogは、珍しくコメントOKとして、ちょっと意見を聞いてみようと思う。

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コメント

ミタさん、ご無沙汰しております。
その節は、お世話になりまして、楽しませていただいております。

この記事を読んでそんな所で面白い男女差が出るものなんだな、と思って思わずコメントしてしまいました。

なぜ、女性ばかりがそんなモノに興味が沸くのか、不思議ですけど、ミタさんのGFさんと同じ事を私も思いましたね。

女性は肉体的に「生理」や「出産」と密接な関わりがあるので
本能的に常に身体の内部への興味がもともと備わってるのかもしれないですね。
特に妊娠中の女性などは自分の身体の中で赤ちゃんが成長していく様子を本能としてしっかり認識してるんだと思いますし。
(日ごとに大きくなっていくお腹の大きさの変化とか
赤ちゃんにお腹を蹴られた痛みとかで事態を判断する能力。)
あと、こういうグロテスクなモノ(?)は、男性は弱いのかもしれませんね。
奥様の出産に立ち会って気を失う旦那さんもいたりしますよね。

逆に言えば、女性はその位、自分の身体の内部に興味が持てなければ、自分のお腹の中で赤ちゃんを育てて、出産する事に向かなくなってしまうのかもしれない、なんて事ありますかね?

「感覚」は、やっぱり実際に男性は女性に、女性は男性になってみないとわからないんでしょうね。

なんか、私も憶測だけでしか思いつかないんですが、
他にももっと意外な理由があったりして。。

投稿: シホ | 2004/06/24 19:03

シホさん。レスありがとーございます。
コメントを見る限り、どうもシホさんご自身は、それほどこうゆうモノにはご興味はないような感じがいたしましたが。(笑)

それはさておき、確かに出産とかの生々しさというのは、男にとってはやっぱり異次元のものですね。
もうかなりむかし、離婚した家内の出産に立ち会ったことがあります。僕としては元家内を元気づけたいという気持ちで立ち会ったんですが、後で考えると、男が出産に立ち会うのも考えモノでしたね。何かあまりにも生々しくて、(こういうこと書くと、女性に不興を買うのは覚悟の上なんですが)人間の行為というよりも、もう「動物的」というかね。仏教の説法じゃないけど、肉体が単なる『臓器の入れ物』でしかなかったという現実に対面するわけですわ。

だから思うに、結婚&出産を迎えるとき、後々の夫婦の関係をを思うと、仮に妻側が望んだことだとしても、男が出産に立ち会うことが必ずしも得策ではないかもしれない、今ではそう思います。

男性によっては、ああしたとき女性より早く貧血起こしちゃったりする場合もあるらしいですが、むしろ僕には、ホラー映画の特撮みたいで、ある種の超現実感すら覚えましたね。(^_^; すごい不謹慎ですけど、僕が出産シーンに立ち会って、まず頭に思い浮かべたのは、ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」でしたから。(^_^;

投稿: 三田隆治 | 2004/06/25 09:05

こんにちは。ミ、ミタさん。
いつもぶしつけなメッセやら送ってる44です。いつもお世話になっています。

興味…についてですけども、私自身は興味ありますねー。自分が歳をとってきて(^_^;各種の病気にかかったりしてからの方が興味が深まりました。

ワタシが思うのもやはり、ミタさんのGFさんと同じように、常に向き合ってないと「生きていらんない!」というところがまずあると思います。興味とかではなくて、それは生活の一部ですからねぇ。(男性には)その感覚が分からない・・と書いていらっしゃいますが、具体的な例としては、どんだけドラマチックな場面にいたとしても、その裏で「あぁ今日生理なんだよねー」って思ってたりする感じでしょうか?

いかんせん、人生のうち大体40年以上もお付き合いしますしね、子供なんて要らないって思ってる人でも、「生理が来る来ない」って健康のバロメーターみたいにしているところもありますし、突発的なものではなく、(多少の不定期はあるにせよ)定期的に自分の身体の状態を見せ付けられる・知らされるのですから、興味というよりも、そもそも日常な気がします。

あとやはり子供が生めるって言うのをどこか本能的に知ってるんでしょうかね。
今などはぶっちゃけ「相手が誰でも良かったり」する訳ですから、いかにその準備の自分を保つかというのを恒常的にやってたりして?二次的な要素(=相手、経済、環境など)はさておいても、身体がそもそもそういう身体であることには代わりありませんし。

ってあんまりまとまってませんが、書いてみました、、ちなみに、ワタシは作られたグロいものは苦手ですが、「ホンモノ」ならやっぱり見てみたいと思っちゃいます。

投稿: 44 | 2004/06/25 10:39

やはり、44さんもおっしゃってる所を見ると、女性はみんなそうなんですかね?

ミタさんにご指摘いただいた通り、そうなんですよ。
私、身体の事には興味あるんですが、グロいのはめっぽう苦手なんですね。なので、多分、この展示を見に行ったとしても直視できないと思います。
こういうモノが平気だったら助産婦さんになりたかったんですが。

立会い出産については私もミタさんと同じ考えで、経験としては男性もこういう場面に遭遇するのは特別悪いことではないんでは?と思うんですが、あまりにも生物的でしょうから、その後の奥様に対する「エロス」感を維持するのはなんだか大変そうだな、なんて想像しますね。

って私も「男脳」なのかもしれません。

投稿: シホ | 2004/06/26 22:14

------>>44さん
あの別に「三田」でいいっすよ。(笑)それと、実際何も『お世話』らしいことしてないんで、そこんとこカジュアルにどーぞです。

多くの女性が(これは男性も含むけど)30歳を超えたあたりから、少しづつ体(というよりも、むしろ心か)に「ホコロビ」が出てくるんですよね。僕の周囲の30代で、マトモな人ならば、大なり小なり、健康に対する不安は持ってるようですし、そうした不安をまだ抱いてない人も、いずれは必ず体と心の健康について考えるときがやってくる。ならば早い方がいいのかもなぁ。なんて思います。

本筋に関係ないレスでした。

------>>シホさん
多くの女性は、凄く動物的なモノを配偶者に見せることになってしまっても、その愛情は不変だと信じてるようですが、これって女性の多くが持ってる大きな誤解なんだよね。(笑)
もっとも、男でも、奥さんにポンポンと犬っころ並みに何人も子ども生ませておいても、まだ性的に配偶者にビンビンな人ってそれなりにいるみたいなので、多分個人差もあるのでしょう。でも私はダメでしたねぇ。。。(以下略)

投稿: 三田隆治 | 2004/06/26 22:48

明日仙台の『人体の不思議展』を見に行きます。

投稿: ゆり | 2006/08/11 22:21

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