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2004/07/27

アプリの1チップ搭載に期待

秋にはFOMAにも~3G本格進出するSH-Mobile

世界的に見れば、携帯電話のアプリケーションプロセッサ分野でのトップシェアはTI(テキサスインストルメンツ)だが、国内では、日立改めルネサステクノロジ社の「SH-Mobile」が、au製の端末などではよく使われていたようだ。(搭載機種は機種によっては未公表)
今まで、FOMAにはずっと、TI製の「OMAP」が搭載されてきたが、秋からはSH-Mobileが搭載となるそうだ。
つまり、901iシリーズか?

SH-Mobileについては、かなり前にルネサスの前身であった開発元の日立に、「モバイルメディアマガジン」で取材させていただいたことがある。
デモンストレーションを見て、その潜在性能の高さには驚いた。容量(そしてメモリも?)の制限さえなければ、プレステと見まごうような凄い3Dポリゴンがグリグリと動く。
主にパケットコストの問題さえなければ、携帯電話の表現自体はもっと凄いことになるわけで、ハードウェア比で見れば、日本の携帯電話のハードウェア周りのテクノロジーは、すでにこの先3~4年分は軽く先取りしているという印象だった。

余談だが、初期のムービー写メールで使われていたコーデックである「Nancy Codec」なども、実のところ容量の制限さえなければ、実は、TV中継かと見まごうばかりの高画質映像が見られる。

「だから、モバイルのパケットは早く定額にせよ」と言うわけではないが、「映像」や「サウンド」は、やはり理屈ぬきで、有無を言わせぬ説得力を持つ。主にハイエンドモデルで、パケット定額制が主流になろうとしていくこの時期、アプリケーションプロセッサはようやくその潜在力を活かせるようになって来ているということなんだろうなぁ。

◎ベースバンドチップとの1チップ化に期待
以前このblogでも、アプリ搭載機種は、現状2チップ構成にを取らざるを得ないケースが多いため、サイズやコストの点で限界が大きいと書いたが、この記事によると、『ベースバンドチップ+アプリプロセッサ』の1チップ化も進んでいるという。

こうした1チップ化で、消費電力やコストがどの程度低減されるかは分からないが、「PREMIMI」並みとは言えなくても、それなりに小さいサイズのケータイの登場も期待できそうだ。個人的には、ゲームなどの分野よりも、むしろ実用系アプリ、(FeliCa管理やメーラー、インスタントメッセンジャーなど)が、小さいサイズの携帯電話も活用できるようになれば、ソフトウエア市場でのメリットは大きいと思う。
どうしてもケータイでゲームをやりたいと考える人は、大きなサイズのケータイを買えばいいのだから。

◎草の根アプリクリエイターの活用も考慮してほしい
ついでに一つ注文をつけるとするならば、1チップ化=携帯電話のネイティブ機能化を意味するのであれば、極力、一般のアプリ開発者にも、その機能を引き出して活用できる設計を望みたい。

映像やサウンドのスペックはともかく、今のところ、見ていて「よくできているなぁ」と感心するアプリは、残念なことに、まだまだ商用アプリよりも草の根アプリに多い。(オープンソースの2ちゃんねる専用ブラウザアプリである「iMona」などは、本当に随所にこだわりある素晴らしい出来栄えで、その秀逸なインタフェースは、アプリビジネスに関わっている僕も参考にさせていただいている)

商用ベースの携帯アプリもクオリティも年々向上してはいるが、やはり、アマチュアプログラマーによる自由な実験精神があれば、携帯アプリ市場も、もっとダイナミズムが期待できると思う。

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