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2004/07/30

Vodafoneは2GHz帯をMVNOに開放せよ

先日、以前に取材したボーダフォンの担当者から、退職を知らせるメールが届いた。
これも、以前より既報だった全社員の17%を減らすという方針の結果なのだろう。
『携帯業界は離れる』とのこと。まことに残念なことだ。

さて、何かと指摘されがちな、第三世代携帯電話の周波数帯である「2GHz帯」。もっとも帯域に余裕のないドコモが、MVNOという形での、第三者事業者への電波帯域のホールセールを拒む理由はまだ理解できるとしても、(だからと言って、PHSにまで「帯域にゆとりがない」はずはなかろうが) KDDIやVodafoneまでが、ガラ空きの帯域を他社に開放しない理由は、やっぱり釈然としない。

だが、KDDIの場合は、その理由も多少は想像できる。
そもそも、総務省やマスコミが、いくら帯域を開放せよと言ったところで、KDDIに割り当てられた2GHz帯のCDMA1x EV-DO基地局網自体が、まだまだ全然整備されていない。
その状態で他社がMVNOを申し入れたら、基地局の共同整備だの何だのという話になりかねないだろうし、それではそもそもMVNOとは言えないだろう。

しかしVodafoneの場合は、VGSに使われている2GHz帯は、FOMAと同じ電波方式で同じだけの帯域幅を割り当てられていながら、まだユーザー数は20万人ほどしかない。加えて、前にもこのblogでも述べたように、 VGSは、すでに97.7%という人口カバー率を誇る上、都内に限って言えば、地下鉄でのエリアカバーも既に完了状態だ。
世間では、まだまだまるで認知されていないが、VGSは、場所によってはFOMA以上に電波感度が良い場所だって数多くあり、少なくとも東海道新幹線の車中でもFOMAと遜色ない通信ができるのだから、この状態でMVNOを認めない方がおかしい。
同社の意思決定者たちが一体何を考えているのか、よくわからない。

同社のVGSは、少なくともまだ当分の間は帯域は空いているだろうし、率直に言って、この先Vodafoneが、単独でドコモやauのシェアを追い越せるまでになるとは考えにくい。(などと言うと怒られそうだが、実際彼ら自身、今さらドコモやauに勝てるとは信じちゃいないだろう)
だったら、同社の財務上の足しにする上でも、余っている帯域を、たとえば日本通信などの法人向けソリューションを行う事業者にMVNOを認め、効率化をはかるべきだと思う。

‥と書いてきたが、もしかして水面下では、僕がいちいちこんなことを書くまでもなく、すでにどこぞと交渉中なのかもしれない。今度、日本通信さんには広報を通して、ちょっとお話を訊いてみよう。

しかし、真面目な話、現状でも、いまどき128Kbpsベストエフォートで月額7千円以上も取るAirH゛が、それなりに契約を獲得しているのだから、パケット384Kbpsのモバイルデータ通信が格安で実現すれば、モバイルPC派・PDA派には相当の人気を博すると思うんだけどなぁ。
別に定額制である必要などはないと思う。(そもそも、モバイルで定額制が本当に必要かどうかは、個人的にはかなり疑問がある)パケット単価さえ安ければそれで十分だ。

ここのところマスコミ&消費者ウケの悪かった同社だが、ここは一つ、総務省も推進するMVNO参入を決断してほしい。そうすれば、DDIポケットを除き一向に他社に帯域を開放しようとしないライバルキャリアに対して、同社のイメージを好転させる上でもプラスの効果があると思う。

※ちなみに香港では、3G携帯電話サービスの免許付与を受けようとする事業者は、帯域の3割以上を、他の事業者にMVNOさせなければならないと政令で定めているそうだ。

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