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2004/09/16

携帯電話用SNSの「壁」

「mixiモバイル」登場、コミュニティへ書き込み可能に

ここ数ヶ月の間で、結局、国内の主要SNSにはほとんど参加することができるようになったが、個人的にいま一番しっくり来ているのが、この「ミクシィ」だ。
ユーザー数の割にトラフィックが多いのはSNSの特徴だろうけど、最近かなり重くなっているのは残念ではあるけど、同サービスの出来は本当に秀逸で、感心することしきりです。

mixi.jpg
(C)eMercury, Inc

◎GREEが「Gainer」だとすれば、mixiは「Relux」
以前このBlogでも、「これだけSNSが増えると、キャラクターというか、パーソナリティの使い分けが生じてくるんじゃないか」と冗談交じりに書いたけど、両方に参加している人(かなり多いと思われる)が、本当にキャラを使い分けているかどうかはともかくとして、IT業界の人が多く、ある意味バブル時代の「異業種交流会」みたいなノリが感じられるGREEに比べ、mixiは、むしろサブカル的な香りも強いように感じる。
雑誌に例えると、GREEが「Gainer」だとして、mixiは「Relux」という感じがするのは僕だけじゃないと思う。
(それともこれは、あくまで僕の周囲からリーチできる友だちの友だちのまた友だち‥みたいな範囲のみの話なんだろうか?)
おかげで、GREEではどちらかと言えば仕事モードで、ビジネスマンの「フリ」をして参加している僕も、mixでiは、古いメル友なんか招待しちゃたりして、本当にプライベートに楽しむという使い分けをさせてもらっています。

mixiのシステムがGREEと比べてもっとも特徴的なのは、誰かのプロフィールを見に行くと、相手から「足あと」という形でアクセス履歴が残ることだろう。賛否両論もあると思うが、これは実にリアルタイム感溢れる上手いやり方だと感心。
あと、これも各所で散々言われていることだが、GREEが自己紹介を中心に「個人ポータル」的な性質が強いのに比べ、mixiはオリジナルの日記があってレスが付けられるようなところでも、サイト内でユーザーが滞在・回遊できる仕組みがちゃんとできていると思う。
いまだビジネスモデルが確立していないSNSだから、どちらのやり方がビジネス上ベターなのかは、まだ論評すべき段階ではないとは思うけど、少なくともmixiのほうが、サイトに対する愛着度を増す効用だけは上げている、とは思う。

最近急増しているらしい、いわゆる「mixi中毒患者」の人びとにとっては、携帯電話でいつでもどこでも、この「足あと」や、自分の日記へのレスが見られるのは、かなり嬉しいポイントなんじゃないだろうか。
だからこそ、mixiには、ファンの有志たちが作った「非公式モバイル版mixi」なる存在まであったのだろうと思う。(僕も愛用させてもらっています。開発者の方には本当に感謝)
そこではある意味、PCサービスとモバイルサービスが「幸福な融合」をしたケースを見ることができたと思う。

◎「友だちの友だち」という概念的階層を携帯でどう表現する?
しかしだ。
SNSが、PCを使わず、携帯電話のみで完結して利用できるフルサービスとなると、事情はちょっと異なると思う。mixiを運営しているイーマーキュリーが、PCを持たない携帯電話オンリーユーザーへの訴求をどこまで狙っているのかは分からないが、「友だちの友だち、またその友だち‥」という、いたって概念的な階層構造というのは、現状の携帯電話のブラウザーでは、直感的に表現することがとても難しいからだ。
正規版の「モバイルmixi」も早速登録してみたが、パソコンを持っていない、携帯電話だけのユーザーに対して、ケータイの画面だけで、SNS特有の概念を説明することは、「困難を極める」と言ってよさそうだ。

それでなくても携帯サービスは、例えば「Blogのトラックバック」のような、いたって概念的なシステムを訴求するには表現上の制約があまりにも大きい。
画面が狭いことはもちろん、ブラウザもフレーム構造やテーブルが使えないので、空間的な情報配置が難しいということも大きいだろう。(だが、それは、あくまで「難しい」のであって、「不可能」であるはずはないと思う)以前このサイトでも話題にした「ktst.jp」などの携帯電話専用SNSも、こと、この点については、残念ながら成功しているとは言いがたい。
事実、mixiやGREEには、「ktst.jpユーザーの会」みたいなコミュニティが存在しているが、そうしたPCによる「概念&ビジュアル面でのアシスト」なくしては成立できていない、というのが携帯電話向けSNSの現状だろう。

実を言うと、この分野に関しては、単に感想述べたり論評したりに留まらず、実業としても個人的に結構熱意を持って取り組んでいる部分であって、私が現在コンサルをやっているところで、「携帯電話だけで完結できる、ソーシャルネットワーキング型のコミュニティ形成」に対する回答は、遠からず、こうした文章ではなく、実際に稼動するサービスという形で、提示できるんじゃないかと思っている。

ただし、コンサルはあくまでコンサルでしかない。
当該社内には、悲しいかな、そうした僕の考えに対する「無知」や「無理解」という抵抗勢力も実に多いので、僕の考えが、そのままちゃーんと反映できるサービスになるかどうかは、正直、かなり心もとない。

ただし、僕個人としては、そうした個人的テーマについて、格好の「実験」は出来ているとは思うのだけどね。。。

P.S. おっと、大切なことを言い忘れていた。 「mixi」の方では、僕は本当にプライベートで楽しんでいますので、お仕事モードでお声かけをいただけるような、そんな方がもしいらっしゃるようでしたら、できましたら「GREE」の方でお願いいたします。すみません。

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