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2004/09/08

TCA8月の各社シェア統計

auが純増トップでシェア約6割。Vodafoneは微増取り戻す。

やっぱりというべきか、auが首位に返り咲きましたね。
これは、auの新WIN端末「W21K」「W21S」「W21SA」発売による効果、そして8月から実施された「ダブル定額」のおかげも確かにあるんだろうけど、端末販売ランキングなどを見ても、決してWIN端末が突出して売れ行きの上位を占めているわけではない。
ただ、純増数の底上げには寄与しただろうっていう程度だろう。

そう考えると、今回の統計から占うことのできる今後としては、何らかの大きな変動要因が今後ない限り、ドコモのFOMAにニューモデルが投入されない月は、今後もauが純増シェアでは、多少は優位に推移するだろうと予測することはできそうだ。
今後、auはWIN端末の比重を高めていくだろうが、WIN端末は電話料金などについては、cdma2000x1の端末よりも、むしろ少し料金が割高な上に、学生にとっては大きな魅力である「ガク割」も適用されない。そういう意味では、従来の電話中心に使うパケットライトユーザーにとっては、まだまだ従来のx1が魅力的な場合も多いのだろう。

これはあくまで憶測でしかないのだが、ドコモにおいては、そろそろ「パケットライトユーザー層」と分類できるところまで来たmovaユーザー層については、「そろそろ着うたとかムービーでも少しは遊びたいし‥」と考えた時点で、順当にFOMAに機種変更すべきところを、auに流れているという部分もけっこうあるのではないかと思う。

とはいえ、純増シェアの問題について検証するとき、各キャリアの解約率の問題も避けて通れないと思う。
実際のところ、純増数というのは、「契約増分-解約数=純増数」なので、もしドコモとauが同一純増数だったとしたら、元来シェアの大きなドコモの方が、解約率ではauよりもずっと少なかったという考え方もできる。そういう意味では、auに比べ、ドコモの端末やサービスが本当に魅力がないというならば、シェアはもっと大差が付いてもいいはずなのだから、この程度のシェアの差は、もう「誤差」の範囲内程度でしかないと思う。
実際、現状のペースでauが純増シェア有利を占めても、ドコモとauの累計シェアが逆転するには数十年を要する計算なのだから、毎月のシェア統計というのは、あくまで、そのときどきのユーザー動向ぐらいに見ておいたほうがいいいのだろうと思う。

また、先月にも書いたVodafoneのシェア推移に関しては、ちゃんと微増に転じている。今後もまだまだVodafoneにも可能性があるということなのだろう。
ただし、依然としてVodafoneLive!の登録数が少ないのは気になる。TCAの統計では、Tu-KaとVodafoneは、プリペイド携帯の契約数を公表していないのだが、今後もプリペイドへの依存度が高まるのは同社にとっては得策ではないだろう。秋冬以降の新ラインナップで、どの程度盛り返すか期待したい。

恐らく、2006年中盤と言われる番号ポータビリティの実施までは、auのWIN端末の比重が上がろうが、おサイフケータイが増えようが、FOMAの低価格端末が出ようが、現在のこうした傾向は続くだろうと思う。
ただし、いざ番号ポータビリティが導入されても、各キャリアがどのような「奇策」を編み出してくるか、現状では予想しずらいので、それ以降にどうなるか予想も難しいところだ。諸外国の実績を見ても、番号ポータビリティでシェアが大きく変動したという事例はないに等しいので、やはり焦点となるのは、ソフトバンクなどの新規参入事業者の動向だろう。(個人的には、制度がはじまったら活用は必ずするつもりだが)

さらには、案外無視できない要素としては、今後、法人向けのモバイルセントレックスにも注目すべきかもしれない。やはり、ケータイはあくまで「電話」なのだから、基本的な通話の部分でのコストが、法人限定とは言え大きく変わるモバイルセントレックスは、各社のシェアに少なくない影響をもたらすと思う。特にKDDIやVodafoneなど、従来法人契約が弱いとされてきたキャリアにとって、モバイルセントレックスは、かなりの「飛び道具」となりえると思う。

思うに今後、純増シェアにせよモバイルセントレックスにせよ、契約を確保するには今後、コストダウン=収益性の低下という図式が付いて回るのではないだろうか。2位以下の携帯キャリアがシェアを伸ばすという事象の背景にあるものとは、すなわち「携帯キャリアが以前ほど儲からなくなる時代」という大きな絵があるのかもしれないですね。


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