新端末続々と発表
多忙でなかなか更新できない間に、Vodafoneからは「本気のVGS」は出るわ、DoCoMoのmova企画端末群は出るわ、auからも、かつてのコンセプトモデルを踏襲したデザインのモデルは出るわで、細かくフォローできないのが残念です。
それぞれの端末については、明日、CEATECに行くので実物を見てきたいですが、とりあえず簡単に感想を。
●Vodafoneの一連の「3Gコンバージェンス」端末
この新しいVGS端末群に対する、各サイトやBlogなどでのユーザー反応を読んでいてつくづく思ったのだけど、「ケータイ選び」って、ますます自動車選びに似てきたねぇ。
絶対的な機能・性能第一で選ぶ人と、テイストやデザインを重視する人、さらにはケータイなんて安けりゃいいのさって人との間には、ますますその評価軸に乖離が生じつつあるようだ。「日本人向けではない」とか、「300万画素やオートフォーカスが無いからダメ」みたいな感想には思わず笑ってしまった。そりゃ仕方ないだろう。そもそも名前が「Vodafone “Global Standard”」なんだから。
国内での端末競争みたいな、「100万の次は200万画素です」とか「薄さ20mmの次は15mmまで薄くしました」みたいな、なにやら陸上競技みたいな数値競争は、世界的に見れば「日本の非常識」に決まってらぁ。
確かに日本は、何でもかんでもそうやって点取り競争みたいな切磋琢磨をすることで技術には磨きをかけてきたんだから、その技術者の努力と優秀さは賞賛に値するとは思うよ。でも、商品企画と技術は必ずしもイコールじゃない。
いずれにせよ新しいVGSは、ここ数年の旧iモード事業部が産み出してきた「i」マークの付いた端末群のように、シリーズごとに機能を統一して一斉に攻めて来るような売り方とは異質なものではある。もともと、3Gは高付加価値な機能&サービスがウリなんであって、サービスは高付加価値であればあるほど、個々人のニーズは多様化するに決まってる。ケータイにラジオなど不要だって人がいる一方で、デジカメの代用品であることに拘る人だっているだろう。
性能にバラ付きがあるのは、それこそ結構なことじゃないか。そもそも日本のケータイが何故かくも折り畳み&ターンスタイル一辺倒になってしまったかと言えば、もはや伸びが期待できない通話よりも、データトラフィックを上げたいというキャリアの都合も多分にあるはず。「ケータイでWEBアクセスや動画メールなんかしないよ」って人だって、ある程度は居た方がいいと思うぐらいだ。
僕は新しいVGSを見て、次のFOMA 901iが、どのようなシリーズ哲学を引っさげて登場するのか、ますます興味津々になったよ。
●ドコモのmova企画端末4種
まず、三菱の「Mucic Porter」。
最近の三菱ケータイは、一体どういう携帯電話を創りたいのかさっぱりわからない印象。確かにMusicPorterはデザインも良いし、音楽機能は良さそうだし、今までの日本の携帯にはないプロポーションも面白いとは思う。
でもそれは所詮、「MDプレイヤー/MP3プレイヤーの模倣」なんだよね。三菱は505iのときから「デジカメフォルム」なんて言って、携帯電話であることを自己否定するかのような形態で登場して以来、「自分たちはどういう携帯電話が理想だと思っているのか」って言うメーカーの主張については完全に放棄しているとかしか思えない。携帯電話らしいデザインで登場した「D253i」にしたって、確かに細部のディテールもグッドデザインではあると思うが、SANYOのVodafoneスライド端末のコンセプトそっくりそのまま頂きじゃないか。少なくともここ最近の三菱にはメーカーなりの独自性は感じられない。
(当夜に追加した記述部分)ただし、このMusic Portrerにせよ、Vodafoneの一連の「音楽ケータイ」にせよ、主たるターゲットユーザーのことを考えたら、PCなんか使わずにCDやMDから音楽を直接ダビングできる仕掛けぐらいは奢ってほしい。VodafoneのCMを見ていると、いつも、「山田優が、自宅でシコシコとパソコンからメモリーカードに音楽なんかコピーするわけないぢゃん」とツッコミを入れたくなっちゃう。 どうせ「音楽志向」を謳うならば、そこまでやるべきなのじゃないだろうか。
そしてパナソニックの「Prosolid」。
松下がP504iの頃からこだわり続ける「薄さ」にチャレンジした製品。14.8mmの薄さが凄いっていう、オレの嫌いな陸上競技新記録みたいな製品。一体いつまで、こういう定量評価で製品を創るつもりなのだろう。
薄ければ、確かに便利だと考える人は少なくなく存在するのだろう。しかし「剛性を確保するためにマグネシウム合金を使って‥」とかのくだりは、悪いけど社内の開発進捗会議の報告の次元に留めておいてほしい。そんなこと、「お客さん」に言うことじゃない。何よりもせっかくマグネシウムを使ったのに、各ディテールの処理は、プラスティック素材を使ったケータイと何ら変わるところなし。これじゃ、せっかくの合金素材が泣くよ。
製造技術が優れているのはもう分かったよ。古いよ発想が。
同パナソニックの「Lechiffon」。
下品なデザインだねぇ。CHANELのニセモノみたいな合成皮革に、丸井の一階で売っていそうな、素性不明の安シルバーアクセみたいなラインストーン付きチャーム。個人的には、こういうケータイを持ってる女の子とデートはしたくないが、これこそパナソニックモバイル一流のマーケティングの産物なんだろう。
P900iのカスタムジャケットを見てもそれは一目瞭然、量産されるジャケット群は、明らかにマス狙いであって、そこそこお洒落、そこそこ無難っていう、「プチダサい」センを狙いながらも、関連会社で少量生産される限定モデルは、しっかりと、結構いいセンスのモノも出してデザインにうるさい人の期待にも応える。少なくともパソソニックモバイルは、P505i以降、「素で下品」から、「コントロールした下品」に脱皮したようだから、それだけ自社の消費者がちゃんと見えてるってことなんだろう。
こういう端末はもう「お好きな方はどうぞ」と言うしかないよね。
ソニーエリクソンの「Premini-s」
ねぇねぇ。Preminiって、本当に、グッドデザイン大賞にノミネートされるほどの「グッドデザイン」ですか?確かに過去のグッドデザイン大賞は、純粋な造形のみならず、それを可能にした製造技術についても評価の対象となっているようだから、とにかく小ささを実現したPreminiがノミネートされるのはヘンなことじゃないとは思うけど、でも、考えても見てよ。もしPreminiがあのまま、1.5倍のサイズになったら本当にカッコいいですか?そのあたり、「infobar」みたいな、純粋に造形美を追求したモデルとは根本的に違う。Preminiのデザインは、デザイン自体の善し悪しじゃなく、結局は定量的な評価、「なるべく小さく造る」っていうコンセプトありきなんだよね。
というわけで、あくまで僕の個人的な雑感ですので、貴方がそれぞれの端末をどう思ったかは、自分の目で判断していただければと思います。
と一応、取ってつけたようなフォローを入れておこう。
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