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2004/10/08

料金コース変更で感じるドコモ料金制度の美点

最近、FOMAの料金コースを変更した。
IP電話を自宅に導入してから半年弱、携帯電話の通話頻度がだいぶ下がったこと、それに、auのW21Sも少しだけは通話に併用するため、以前に比べてFOMAで通話する頻度が下がったことが主な理由だ。

NTTドコモの携帯電話は、業界最長の「無料通話&通話の余り分が2ヶ月繰り越し」なのはご存知だと思うが、更に、この5月からは、mova→FOMAに契約変更しても、料金コースを変更しても、無料繰り越し分がリセットされなくなった。以前は、こうした変更をすると折角の繰り越し分が全部リセットされてしまったのだが、「お客さまに不評なので改善しました」ということだそうだ。
その制度改良以来、コースを変更したのは初めてだったこともあり、この2ヶ月くりこしのありがたさを改めて感じることになった。

◎多くの従量派にはありがたい「2ヶ月くりこし」

「2ヶ月くりこし」(ドコモはこの語句を商標登録している)は、多くの従量ユーザーにとっては極めてありがたいサービスで、そもそも世の中の大半の人、特にネット接続を自宅PCと併用している人にとり、モバイルパケット通信の毎月の総量はかなり変則的なはずだ。たまたま多く使ってしまう月もあれば、大して使わない月もあるわけで、「2ヶ月くりこし」は、こうした月ごとの差を、都合よく吸収してくれる良サービスだと思う。

さらに、たとえば新機種に機種変更/買い増しした直後、よく使うアプリや着メロ・着うたなどを新しい機種に集中してダウンロードしたいときだけ、一時的に単価最安の「パケットパック60」に切り替え、セッティングが終わったら、もっと安い「パック30」や「パック10」に戻すなどという小技を使うコトもできるのだが、こうしたやり方を上手いこと併用すると、結果的にauの支払額よりも安くなることだって少なくない。

何故に突然、こんなドコモの回し者のようなことを書くかというと、それはauのフルブラウザ搭載と、それに伴う料金制度改訂のプレスリリースを読んだからだ。


◎PC接続ならFOMAの方が結果的には安いという結論に

KDDIも営利企業である以上、料金設定を戦略的に行うのは無理からぬことだろうが、パケット割引の最大料金コースが、FOMAの0.02円/パケット(税抜)に対して、WINでは0.015円/パケットというのはいかがなものか。CDMA1xWINは、帯域の「原価」では、現状のFOMAが使うW-CDMA方式よりも、もっとずっと、(恐らく優に一ケタぐらいは)下げることはできるはずだろう。
なのにこの値付けは、ちょっと姑息過ぎやしませんか?と言いたくなってしまうのだ。

CDMA1xWINの「ダブル定額」や、FOMAの「パケ・ホーダイ」の料金体系については、PC非対応であることに不満を漏らす人も少なくないが、公平に見て現時点では妥当な制度だと思う。特に、実測で700kbpsほども出るらしいWINがモバイルでPC接続できたら、必ずやP2Pファイル交換で大量のデータをやりとりする輩が現れるからだ。

一説によると、現在インターネットのトラフィックは、その9割以上が違法なファイル交換によるものだという話すらある。そんなにバンバン帯域を占有されたら、日本のモバイルインターネットはあっという間にマヒしてしまうだろう。
とは言えauが、返す刀で携帯電話のPCサイトブラウザまでも従量制を適用するのは、やはり現状ではまだ、新聞社やテレビ局など一部公式サイトでの、携帯電話による収益モデルに打撃を与えないように、という配慮なのだろう。

いずれにせよ、このKDDIのリリースを読んで、僕はちょっとだけ真剣に、WIN端末を使ってモバイル接続するプランも検討してみたのだが、あれこれ考えた末、結果的にWIN端末はやはりEZweb専用とすることにした。

その理由は、少なくとも僕の場合、「ノートPCでモバイル」というニーズが、それほど恒常的に発生しないからだ。
仮にWIN端末で、通話コースには最安プランを選んだ上で、FOMAの「パケットパック60」よりは25%単価が割安な「パケ割WINスーパー」を適用したとしても、そのために、「ダブル定額」に加えて追加の数千円をauに支払うよりは、FOMAでPC接続する方針を維持した方が、結果的には月々の支払総額は安く付くという試算が成り立ったからだ。

少なくとも僕の場合、毎月必ずノートPCで一定時間以上モバイル接続する予定などはないから、ほとんど使わない月もあると考えれば、仮に多少割高でも、余った分を翌々月まで繰り越せるFOMAで月々の基本料金(無料通信文)は少ない、「パケットパック30」あたりを使った方が、月々の支払額はまだリーズナブルとなる。

KDDIが、今後どのような料金制度を採用してくるのかは分からないが、本来、モバイルコンピューティングの利用量というのは、固定以上に平均値を求めにくいものだと思う。そう考えると、「ケータイをメディアに」を合言葉に、毎月安くない定額料金を払い続けることを求めるKDDIの戦略は、その成否も極めて、コンテンツそのものの成否に左右される、いわば「コンテンツオリエンテッド」なものにならざるを得ないだろう。

これはこれで、ある意味でiモードFeliCaと同じぐらいに大きな「賭け」なのではないか?と、ふと思った次第だ。

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