SH-Mobileの機能,FOMA901iには搭載されず
先日のCEATEC2004、ラスト土曜日は台風で途中閉会したりと大変だったようですね。僕自身は、自身が参加させていただいたトークセッションの関係もあり、CEATECには金曜日に行きました。
かの携帯電話用アプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」シリーズを製造しているルネサステクノロジーのブースにも行っていくつか話を訊いてきました。
アプリケーションプロセッサの携帯電話への搭載については、以前より提供先メーカーとの関係上もあり、情報の開示についてはかなりデリケートです。 実際、何故そこまで隠す必要があるのかは良く分かりません。だって、その気になれば、端末をバラしてしまえばすぐわかることなのにね。(笑)
(10月20日:記述に誤りがあったため訂正しています。関係各位には大変失礼いたしました。また、関連エントリー「http://mita.cocolog-nifty.com/mita/2004/10/shmobile.html」も、併せてご覧下さい)
SH-Mobileの展示ブースでも、「搭載端末」として並んでいる端末は、あくまでメーカーとの関係性において「搭載していることを公開してもよい機種」であって、そのあたり不透明な部分も多いのですが、最近のauの新WIN端末では、「搭載を公式に謳っている端末」は、W21SAでした。(先代のW11KとW11Hにも搭載されています)
以前このBlogのエントリーで、「秋にはFOMAにもSH-Mobile搭載か」というニュースを引用しましたが、どうやらブースでルネサスの方に訊いたお話では、次期FOMA901iシリーズには搭載されない模様です。
FOMA用に供給するチップについては、SH-MobileのようなRF部以外のアクセラレータ的機能ではなく、W-CDMA/GSMのデュアル方式によるベースバンドチップに、アプリケーションプロセッサの機能を付加して1チップ化したものとなる模様。「GSMとアプリケーションプロセッサ部はルネサスが提供し、W-CDMA部はドコモが開発する(ルネサスブースでの説明スタッフ)」とのことです。GSMとのデュアルバンドになっているということは、当然、海外で発売・販売される端末への搭載も視野に入れているということなのでしょう。
僕が一番気になっているのは、この1チップ化されたプロセッサは、来年以降とされる「FOMAのエントリーモデル」に搭載されるのか否かという点です。
でも、もしも、GSMとのデュアルバンドだとすれば、採用はされないのかなぁ。
この点については、小うるさく(笑)何度か質問してしまいましたが、それでも簡単には教えてもらうことはできませんでした。
FOMAのエントリーモデルに、iアプリの搭載があるのかないのかという点は、携帯アプリビジネス、そして、iモードFeliCaまわりのビジネスにダイレクトに関わってくる点であると考えられます。ここから先はまったくの憶測になるのですが、もしかしたらiアプリの搭載はあるのかもしれません。(以前より断片的に得ている情報では、movaの25Xiシリーズのようにアプリ非搭載という話も結構あるようなのですが)
少なくとも現状、iモードFeliCaはiアプリによってコントロールされているのでアプリ非搭載の機種にはFeliCaは載りません。、(関係者の情報によると、この仕様策定時に、アプリを必須とすることに対する反対論もかなりあったようですが)
すると、たとえば「Premini」のようなコンパクトな端末にもiモードFeliCaを搭載するためには、どうしてもベースバンドチップとアプリケーションプロセッサの1チップ化が必要になってくると思われます。
(ただし、1チップ化したところで、アクセラレーションを行う機能があれば、それだけバッテリーの消費は増えるので、本当にPreminiレベルのサイズまで小さくできるのかどうかは、バッテリー容量確保の点からもまだまだハードルは高そうですが)
携帯アプリはともかく、認証や決済・CRMなどに使うモバイルFeliCaについては、対応機種があまり限定されてしまうと、モバイルFeliCaそれ自体の普及を阻害する要因になることが危惧されます。
901iシリーズについても、以前は「すべての機種でFeliCa搭載」とアナウンスされていましたが、恐らく開発が間に合わなかったのでしょう、最近では、「一部の機種に搭載」と、微妙にトーンダウンして発言に変わってきています。
いずれにせよ、以前から書いている通り、ハイエンドモデルで、ある程度以上の大きさを持った端末でないとiモードFeliCaが使えないということになってしまうと、モバイルFeliCaのユーザー層自体が、ユニバーサルサービスとして供するには歪んだ構造になってしまう可能性を危惧しています。
auもようやく最近、モバイルFeliCaの搭載を発表しましたが、auの場合はFeliCaをBREWでコントロールすることもできると思われるので、もとより1チップ化は理論上は可能であり、ライトユーザー向けのFeliCa端末の搭載も可能だと思われます。
このあたりは、各社のチップ開発ロードマップにも左右されるので、なかなか現時点で明言するのは困難ですが、モバイルFeliCaのような、リアル連携を狙ったインフラの普及には、とにかくユーザー層を問わず、幅広い普及が不可欠のため、どうせやるならば、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、幅広い搭載を目指してほしいものです。
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