901is、僕はなかなかいいと思う
◎先代の901iは駄作だったなぁ
とにかく、前作の「901i」は本当に駄作ぞろいだった。
小型軽量化にこだわりすぎて、折角のカスタムジャケットの存在意義を中途半端にしてしまった上に、新OS採用で、P900iよりますますモッサリになった「P901i」。「MENU」ボタンを押してから画面が表示されるまでにたっぷり1秒近くかかるというのは、やはり製品として問題があるのじゃないだろうか?
一体、P2102V⇒P900i⇒P901iと、モデルが進むに連れてレスポンスが悪くなるのはどういうことだろう?僕はこのモデルを3つとも使ったが、正直なところ、FOMAを本来の用途~「電話(&テレビ電話)とメール、ときどきちょっと外でWEB閲覧」程度に使う人にとって、もっともグッドバランスな端末は、実はP2102Vである。 一体何のための進化なのだろう?また、小型化のために液晶のインチサイズをわざわざ小さくしておいて、液晶面を表にしても使えるようにってことで、背面液晶の代わりにダブル十字キーを採用して、結果的にロクに小さくならなかった本末転倒・意味不明の「SH901ic」。そもそも、「背面液晶」などというダンディズムのかけらも感じられない余計なお節介を世界に広めたのもこのSHARPだったが、ようやく背面液晶をやめたと思ったら今度は十字キー二つである。「シンプルな道具ほど美しい」と考える者の目から見れば、こうした装備は醜悪にしか見えないと思うのだが。
そしてF900iで少しは頑張って女性にも訴求したはずのデザインも、900iC、901iCと進むたびにどんどんデザインがダサくなっていく一方だった、実に垢抜けない「F901iC」。
待望のUSBクレードル機能がついても、正直選ぶ気にはとてもなれなかった。
これならまだ、先代の派生モデル「F900iT」の方が良かったと思ったものだ。
さらに、このブログで以前にも言及したしたように、案の定、必然性のない「アークラインデザイン」などという小手先のギミックを継承することなく、「半分アークライン」になってしまった「N901ic」。
唯一、movaのD505iソックリで新味のなかったD900iに比べ、独自性を出そうとガラリと印象を変えてきたのは「D901i」ぐらいで(今さらサンヨーのパクリなどと言うのはやめておこう)、とにかく901iシリーズは、発表会でも過去に類例のないほどマスコミの評判も悪かったシリーズだった。
‥さらに901iシリーズは、使えもしない800Mデュアルバンド機能が入っており、例の800MHz問題の勃発ででタイミング的に間に合わなかったせいとは言え、折角の機能が殺されて使えなくなっていた。
確かに実売価格には関係はないだろうが(ただし、こういうことは全部通信料金にハネ返っていることを忘れるべきではない)「使いもしない800M対応機能の分まで無駄なカネを払っている」という事実も、さらに901iに対する「ムダ感」、ネガティブな印象を強めていた。
加えて言えば、僕は使いにくいケータイの音楽機能などを無理矢理使って外でバッテリーを消耗させるのはイヤだし、どうせ旧作の焼き直しばかりのつまんないゲームアプリなども、最初からやる気は全然ないので、3Dサウンドなんぞにも何の興味も持てなかった。
さらに、次に出た廉価版の「700iシリーズ」も、調達コスト制限がキツ過ぎて、いかにも安手なつくり。
期待したデザインも工夫が乏しく、iモードFeliCaも非搭載と、出すだけ無駄なのじゃないかとしか思えなかった。
というか、ユーザーの立場からすれば、そもそも700iシリーズの必要性などほとんど皆無なのであって、900iの製品サイクルを伸ばして、あとは900iの派生モデルを出してくれれば買う方はそれでOKなはずなのだけど、要するに700iシリーズというのは、ドコモの決算上の都合だけで作られたモデルといったら言い過ぎだろうか?
いずれにせよ、本当に700iシリーズのメリットが生きてくるのは、ちゃんとワンチップソリューションがはじまってからのことになるだろう。
◎901isには面白い機能が多いと思う
というわけで、通常「セカンドバージョン」であるはずのisシリーズなのだけど、今回は結構なバージョンアップをやってくれたと思う。
どれも、着メロやら着うた、ゲームなどのデジタルコンテンツよりも、もっと実質ある用途に有利な機能を押さえていると思う。
300万画素級のCCDや音楽ケータイ機能については、正直、僕はどうでもいい。恐らく多くの「マニアではない人」にとっても同様だろう。
カメラ付きケータイは、誰にもわかりやすい「画素数の大小」ばかりをセールスポイントにしすぎだと思う。
実際にはCCDのサイズやら(明るさやボケ味などに影響する)、レンズの光学性能やらF値やら、さらには基準ISO感度など、総合的に見ないとデジカメ性能の評価はできないのだけど、それらのスペックのほとんどは、どうせカタログでは非公開だ。
(恐らく本物のデジカメに比べ性能があまりにもショボいから公開しないのだろう)
逆に、無駄に画素数ばかり上げられても、データ量ばかりが増大して、メモリカードに書き込む時間が伸びるだけ連写性能は悪化してしまう。メモリカードへの書き込み速度の遅さは同等画素数の専用デジカメと比べ物にならぬほど遅く、ケータイカメラに本来もっとも求められる「気軽なスナップ」という目的からは離れていくばかりだろう。
「ユーザー騙し」とまでは言わないが、こういう「カタログ数値のためのハイスペック」は、いい加減止めて欲しいと思うのだが、だからと言ってメーカーを批判するのも酷な話だ。
そうしたカタログスペックに過剰に反応する消費者が多いからこうなるのであり、なおかつ、こうしたことをちゃんと書かないメディアにもまた責任があるのだから。
こうしたことを見るにつけ、端末メーカーは、マーケットリサーチの手法を考え直すべきだと思う。
実際に、ちゃんと「使っている人」の要望をもっと訊けば、こういう製品はできないはずだと思うのだが。
少なくとも僕は、画素数を100万増やすぐらいなら、メモリカードへの書き込み速度をせめて今の倍にしてほしいと思っている。
‥とは言え、しかし、901isでは、ブラウザがPDF対応になったのは天晴だと思う。
これは今後、モバイルコマースなどで結構使える機能なんじゃないだろうか。PDFというメジャーな形式だから、auやVodafoneが採用しているOpenwaveでも追随してくる可能性も大だと思う。
さらに、別アプリ起動などではなく、ブラウザで直接PDFファイルにアクセス可能なことも評価できる。これなら、シロートでもPDFが参照できるサイトを簡単に構築できる。
「これからはこのブログも、積極的にPDFリンクを使ってみようかなあ」、なんて気にさせる。
また、ようやく全機種がiモードFeliCa対応になった。しかもJRの要求仕様を満たす形での搭載となったため、来年以降に、ちゃんとケータイを定期券として使うことができる。
着うたやら音楽配信をダウンロードするユーザーのような、全体から見れば2割程度に過ぎない人の要望に応えるよりは、コチラの方がよほど大切なことだ。
また、800Mデュアルバンド対応になったことも良かった。
数値上の人口カバーではほとんど違いがなくても、やっぱり観光地などに出かけると、微妙な違いでFOMAが使えないエリアも多かった。
また、テレビ電話推進派としては、テレビ電話と音声電話の通話中切り替えが可能になったのも、「ようやくやってくれましたか」という感じだ。もっとも、この機能は双方が901is以上でないと有効にならないそうで、FOMAユーザーのほぼ全員がこの機能の恩恵に預かるには、まだあと2年近くを要しよう。
さらに、ボーダフォン3Gとのテレビ電話ではどうなるのかまで想像すると、なかなか暗然たる気分になるものはあるが、それでも前向きに評価できるものではあると思う。
個人的には「SH901is」が欲しいと思ったが(前作とは打って変わってシンプルなラインで材質感中心に訴求しており好感を持った)、最近は少しカスタムジャケットに凝っていることもあり、ホットモックを試してP901iよりレスポンスが向上していたら「P901is」にするかもしれない。有機ELをLEDのように配置して、背面液晶を廃した姿勢にも好感を持った。
何度も書いているように、パナソニックモバイルは、P505iからデザインのレベルが急激に向上したと思う。
なかなかいいと思う。901isシリーズ。
大した違いがなかったらスルーして902iまで待とうかと思ったが、これなら機種変更してもいいなと思った。
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