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2005/06/10

オレオレ詐欺より市場小さいケータイ広告(笑)

今週の月曜日、6月6日。
行ってまいりました。一年に一度の恒例イベントとなった、MMC2005(Mobile Marketing Conference)

MMC2005


このカンファレンス、僕が聴講したのは今年で3度目ですが、年々来場者も増加。特に今年は、あの楽天の三木谷社長がカンファレンスに登場したせいでしょうか。受付に長蛇の列ができる大変な盛況ぶりでした。
モバイル広告に対する期待度の高さを一般メディアなどに印象付ける上では、かなりの効果があったイベントと言えるでしょう。

そもそも以前から、D2コミュニケーションズの音頭で開催されているこのイベントについては、その豪勢さに舌を巻いていたものです。
「一体どこからこんなカネが出てくるんだろう?」 なんて下世話な感想も頭をよぎったものです。

だってそうでしょ?普通に考えたらおかしいもの。
昨年の電通の発表によれば、インターネット広告市場総額は1800億円とチョイ。
「ついにラジオの市場規模を抜いた」と騒がれていますが、こと「携帯電話広告」については、その規模はせいぜい10%程度の180億円ぐらいだと言われています。(この数値には諸説あり、200億円台前半とする統計もあります)
いずれにせよ、2004年のオレオレ詐欺(振込め詐欺)の被害総額は260億円ほどだそうで、巷の盛り上がりに反して、携帯電話広告市場というのは、実はオレオレ詐欺よりも市場規模が小さいんですね。(笑)



◎ますます存在意義がわからなくなってきた「とくナンバー」

カンファレンスでは、アメリカの最新事情も含め、実にクリエイティブかつ先進的なマーケティング事例が次々と報告されました。
特に、バイラル(口コミ)マーケティングにおいては、「従来のいわゆるアーリーアドプターが必ずしもモノやサービスを口コミで伝播してくれるわけではない」という説も披露され、以前から漠然と感じていた疑問も氷解したような思いがしました。

確かにその通りなんですよね。僕は、FOMAがサービスインした当初から、ずっとFOMAの情報サイトをやってきましたが、いわゆるマーケティング上の「イノベーター」「アーリーアドブター」を言われる人々が、FOMAを積極的に布教する役割を果たしてきたかというと、かなり疑問に感じていました。むしろ、「マニアのツール」として心理的に囲い込んでしまい、FOMAの普及を阻害したのじゃないかとすら思えるほどです。ほらよく2ちゃんねらーが使う、「一般人は我われとは違って‥」というよな言い回しです。

ところが、そうした興味深い海外事例紹介のあと、プレゼンが進んで、話題が国内のモバイルマーケティング事例になると、段々と話が不自然というか、そこはかとなく違和感を覚える感じになっていくんですね。
その極めつけは、画面に現れたこの表示。そうです、例の「とくナンバー」というやつです。
MMC2005B
※この画面が出た途端に違和感も絶頂に(笑)。街頭広告からのアクセス誘導といえば、もはや普通なら「QRコード&空メールアドレス」だと思うんだけど

そもそも、この「とくナンバー」や「インターネットナンバー」のような有料のアクセスナンバー系サービス。2~3年前ならば存在意義もあったと思うのですが、今や2005年の携帯電話出荷数の多くが2次元コード読み取り機能を備えているという現状では、何らかの利用付加価値をつけない限りは、その存在意義も低下していく運命からは逃れられないのじゃないでしょうか。
雑誌社が提供する『ソフトバンクVコード』や『サブラコード』ならともかく、今ならQRコードがあるのに、何故わざわざ、QRコードよりも一般認知度が低い「とくナンバー」を使わねばならないのか、理由も定かではありません。

もっと辛らつな言い方をするなら、D2Cからすれば「とくナンバー」とは要するに、「とくするメニュー」に消費者をアクセス導入できる格好のプロモーション手段でもあるのであって、それなら本来、お金を払ってでもQRコードの代わりに企業に採用してくれるようお願いすべき性質のものじゃないですか。それを、わざわざ企業からカネを取った上で「とくナンバーを発行して差し上げましょう」というのは極めてヘンな話です。


冒頭で、「ケータイ広告市場は200億程度の“弱小産業”なのに、このゴージャスなカンファレンスはヘンだ」と書きました。
でもそれも、新しいメディアを世の中に布教していくためには必要なことなのでしょう。
どう考えても、誰かが損失覚悟で投資しているはずで、それがD2Cの親会社たるドコモなのか、あるいは電通自身なのか、それとも両方なのか分かりませんが、こうした出血覚悟での布教活動を熱心に行っていることは、確かに市場拡大のためには必要なことなのでしょう。

かと言って、返す刀で、必ずしも必然性のない「とくナンバー」に、いつまでもこだわりを見せる姿勢は残念ではあります。
すでにアクセス手段の業界標準は、事実上「QRコード」になりつつあるのだから、こうしたプレゼンで、わざわざ自社の囲い込みを志向するような「とくナンバー」をアピールするぐらいなら、やはりQRコードを使うべきでしょう。
少なくとも、D2Cがモバイル広告業界のオピニオンリーダーを自認するなら、こうした安易な囲い込みモデルではなく、QRコードのように認知度が高く、誰でも利用できるモデルに基づいて、自らもちゃんとビジネスが成立できるようなサービス形態を考えていくべきだと思います。

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三田さんのサイトでモバイル広告カンファレンスの話題。関東にいれば俺も行きたいとこ [続きを読む]

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今回の目玉は、DoCoMo夏野氏、楽天 三木谷氏、ビットワレット 川合氏のパネルディスカッションである。 詳細は「メディアスポンサー」であるITmediaやケータイwatchをご覧いただきたい。 ちなみにITmediaは要約型でインプレスの方は詳細型。かなり、省略されている部分..... [続きを読む]

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