「mixi殺人事件」が起こるXデーはいつ?
などと扇情的なタイトルにしてしまいましたが、
この、日本最大のソーシャルネットワーキングサイトである「mixi」を決して批判するつもりなどはありません。
僕自身、mixiはとても楽しんでいます。
こうして公開のブログをやっているので、mixiの日記はあえて「友だちのみ公開」というクローズド設定として表のブログとは性質を分け、現在60名ほどいるマイミクシィさん(お友だち)の方々とは、少々過剰なのではないかと思われるほどに濃密な(単なるワガママとも言う)やりとりをさせていただいています。
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↑(注)あまり細かい検証をしている図ではないので、あくまで概念的説明として参照ください。
※このエントリーは、2006年1月26日に大幅に加筆をしています。リンクを辿ってここをご覧になった方は、そちらも極力ご覧になってください。⇒コチラ
また、各種コミュニティも、会員数が10万人ほどしかいなかった頃から極めてディープでコアなものが多く、どちらかというとマスマジョリティ志向の強かったGreeとは、そこが一線を画す特徴となっています。
10年来交流がなかった知人との親交が復活したりと、随所で語られているように、まさに「Week Ties(脆弱な紐帯)」を保っていく上で、SNSはやっぱり優れた手段なのだろうなと思います。
この8月1日、ついにユーザー数も100万を突破したmixiですが、やはりIT業界全般でこれだけ話題になった理由は、その常識外れに高いアクティブユーザー率なのでしょう。
mixiでは、3日に最低一回以上ログインしてアクセスする人をアクティブユーザーとしていますが、その比率は会員数が50万人程度だった頃から一貫してほとんど変化がなく、アクティブ率実に7割という高率を維持しています。
おそらく、他のコミュニティサイト運営者から見れば垂涎の的でしょう。
「アクティブユーザー」の定義については色々な考えがあると思いますが、通例、大抵のコミュニティサイトというのは、「パレートの法則」に則って考えると、「2割のアクティブユーザーが8割のトラフィックを占める」という原則からさほど外れていない、低いアクティブ率で推移していると思われます。
そう考えると、mixiにおける「アクティブユーザー」というのは、実際のところ、もっととんでもないほどに、1日24時間に占めるmixiの比重が高い人びとということになるのでしょう。
それは、掛け値なしですごいことだと思います。
更に補足すると、mixは、『コミュニティサイトはとりあえず女性にフォーカスして集客するのが第一』という方法論を広く認知させてくれた功績も大きいと思います。 なぜかって、コミュニティというのは端的に言って、女が集まれば、男は黙っていてもやってくるからです。(笑)どこか男くさいGREEに対して、mixiの柔らかな色調やデザインは、コミュニティサイトにおける女性の重要性を改めて広く認知させてくれたと思います。
‥にも関わらず、「やがてmixiで殺人事件が起こる」などと書いたら、不快な印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。不快に思われた方はごめんなさい。
しかし、冷静に考えれば、100万人というのは、地方の政令都市の人口に匹敵する数です。
100万人の人口が居れば、およそありとあらゆる犯罪はそこで起こりえると考えるのが普通でしょう。
そう考えると、別にmixiを貶めるわけではなく、今後、確率論的必然として、マイミクシィ同士による殺人などの重大犯罪が発生する可能性は、「かなり高い」と考えるのが、むしろ自然なのではないでしょうか。
◎「羊の群れの中の安心感」こそ、重篤なリスクに
さて、冒頭に挙げたマトリックスの絵は、すべてが僕のオリジナル作というわけではありません。
これは某シンポジウムで、さるセキュリティ研究の専門家が、セキュリティリスクに関する一般の「認知度」と「実際のリスク」との関係性を説明するときに用いたマトリックスです。
mixiを見ていると、僕はつくづく、こうした「リスクへの認知度」と「実際のリスク」との大きな乖離を感じます。
これがいかにも怪しいケータイ出会い系サイトや2ちゃんねるだったら、堂々と実名を公開する人などまず居ないでしょう。
それは、参加している人が、場所の高いリスクをしっかり認識しているからに他なりません。
ところが、(以前より減ったとは言え)mixiでは、ソーシャルネットワーキングサイトの「流儀」として、女性でも実名や個人情報をかなり抵抗なく公開しています。
実のところ、SNSにおける「実名主義」というのは、極めて脆弱な「信頼関係」だけで支えられているシステムに過ぎません。やろうと思えば、匿名メールアドレスを作って、架空の人格でmixiに参加することも簡単ですし、事実、2ちゃんねるなどの匿名掲示板からmixiに誘ってもらって入った人のプロフィールをmixiで見ると、その周囲のマイミクシィも、見事なまでに2ちゃんねるとさほど変わりのない、匿名志向の強い人間だったりします。
一時期「フラクタル」という概念が流行りましたが、SNSにおける人間の配列というのは、まさに極めて「フラクタル的」だと思います。 例外も多いですが、自分の周囲にいる人というのは、大なり小なり、やはり自分にどこかで相似形の人が多いのです。 そこから距離が離れれば離れるほど、徐々に違う年齢や職業の集団が増えていくというわけです。
‥なぜこんなことを書いたかというと、
僕の知っているさる女性が、「mixiって周囲も実名だし、だから何となく安心できる」と言っているのを聞いたからです。
実のところそれは、よく考えてみれば、単なる「集団心理」に過ぎないのじゃないかと思います。
人は往々にして、見ず知らずの場所にはじめてやってくると、周囲の人と同じ行動をとろうとするものです。SNSとは、そうした行動原理の結果として、今のところどうにか実名のカルチャーを維持しているのでしょう。
そして、セキュリティの観点から言うと、こうした「実は危険な場所なのに、皆が安心だと思っている場所」というのは、2ちゃんやケータイ出会い系サイト以上に、実際のリスクはもっとも高い場所になるだろうと思われます。
恐らくmixiでは、いずれかなりの確率で、傷害や殺人・窃盗事件などの犯罪が発生することになるのではないかとと危惧します。
とにかくユーザー数も100万人を超えたいま、ゆめゆめ、mixiが安心できる場所だとは考えないことが肝要だと思います。
今後、恐らく何かの重篤な事件が起こったとき、人びとははじめて、mixiがもともと持っている潜在的な危険性に気が付くことになるでしょう。
そのときmixiを運営しているイーマーキュリーは、SNSの精神である「実名主義」「知り合い同士の安心感」というウリを、果たしてどうやって担保していくのでしょうか?
たとえばこんな方法はどうでしょう?
mixiに限らず、無料・匿名のSNS型コミュニティの中に、「本人確認済みで身元の判明しているメンバーシップ」というメンバー内での階差構造を作り、まるでロボット検索エンジンのアルゴリズムのように、「身元が判明している会員とリンク数が多い会員は信頼性も高い」というような信頼度の相互評価システムを作るとか。こうした方法なら、プライバシー上、どうしても身元を明らかにしたくない女性なども、「身元のしっかりした人とリンクしている」という事実によって、信頼性は担保されるのではないかと思います。
いずれにせよ、上記の方法でも何でも、少なくとも匿名性の高い会員との見分けを付けられるようにする、何らかのシステムの導入は必要なのではないかと思います。
※補足
上記のマトリックスは、あくまで例で、SNS以外の部分、「キャリア公式サイト」や「おサイフケータイ」に関するセキュリティリスク&認知の置き方については、それほど厳密な検証をした上でのものではありません。
どうか、その点についてはクレームとかは勘弁してくださいね。(笑)
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