なぜIT系メディアはDUOGATEを取材しないのか?
先日、「モバイルメディアマガジン」の取材で、「PCと携帯電話の連携」を謳うポータルサイト「DUOGATE」に行ってきました。
このDUOGATE、兼ねてより大きな興味を持っていたサイトです。
しかしIT系のどのメディアを見ても、僕の知る限り、プレスリリースを引用した記事程度で、DUOGATEの詳細な記事を見たことがありません。
それで実際に行ってみると、取材を受けるのはやはり本当に「今日が初めて」というではありませんか!
正直、IT系のメディア、特にモバイルを扱うメディアは一体何をやっているのだろうという印象です。
最近流行のキーワード「FMC」(Fixed-Mobile Convergence『固定とモバイルの融合』)を、ある意味でもっとも体現しているのが、KDDIの連結決算子会社が運営するこのDUOGATEです。
その利用動向は、FMCなる概念に、本当にユーザーのニーズがあるかどうかを占う上でも注目に値すると思うのですが。
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(C)DUOGATE
※DUOGATEも他のポータルと同じくこうした地図サービスがあるが、特筆すべきはEZナビウォークとの連携!僕はこのサイトを利用して以来、初めての場所に行くときは『住所をWEBサイトやメールからDUOGATEにコピペ』⇒『PC上の地図で大体の場所を確認』⇒『ケータイに地図を送信』⇒『後はすべてEZナビウォークにおまかせ』という風になりました。すごく便利です。EZナビウォークユーザーにとって、ある意味で「Google Map」などより便利。
どうしてこれが話題にならないのだろう!
◎KDDIのFMC戦略を象徴するポータル「DUOGATE」
DUOGATEは一見、「ちょっと地味なポータルサイト」です。
徐々にコンテンツは充実されてきていますが、いかんせん今年の4月にできたばかりということもあり、コンテンツの品揃えにおいては、まだYahoo!やLivedoorとは比べるべくもありません。
しかし、このサイトをよ~く見てみると、日本の携帯電話キャリア中、もっともFMCを推進しようとしているKDDIの意図が随所に反映されていることに気が付くはずです。
いや少なくとも、「専門家」を自認する人なら気が付いてしかるべきです。
一例を挙げると、「携帯電話公式コンテンツ検索」。
実は、DUOGATEはEZWebの公式サイトをPCから一括して検索できる唯一の公式な検索サービスです。こうしたサービスを、auのサイトやDION(KDDIのISP)内での検索ではなく、どのユーザーにも目の触れやすいところで提供しているところにもDUOGATEの意欲を感じます。
また、冒頭に挙げた「EZナビウォーク連携」も、ナビウォークユーザーには本当に便利です。
EZナビウォークは、乗り換え案内や時刻表をすべて統合しているので、行き先の住所さえ指定できれば、乗降駅や乗り換え経路、所用時間などは、すべて携帯電話単体で外からの把握ができます。
ところがその『住所を入力』という行為がやはり携帯電話では面倒くさい。DUOGATEのEZナビウォーク連携を使えば、その部分だけ上手い具合にPC上で行ってしまうことができます。
そして、遂にやってくれましたか!という感じの「DUOSNAP」
これはある意味で、「携帯・PC連携」というと多くの人が思い浮かべるであろう姿を、そのまま実現したサービスです。
au特有の「GPS位置座標情報付き画像メール」を用いて、携帯電話からDUOSNAPに画像メールを送ると、PC上の日本地図に、画像が投稿されたスポットがマークされ誰でも見ることができるというものです。
投稿者は、そこからさらに、11月から新設された無料フォトアルバムサービスの「DUOALBUM(auユーザーでなくても利用可能)」、そして、PC・携帯電話両方で使えるブログである「DUOBLOG(こっちはauユーザーのみ)」へと閲覧する人を誘導することもできます。
極めて有機的、かつ「ユビキタスな」サービスです。
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(C)DUOGATE
※こういうサービスは利用者の母数が増えないと大変だとは思うが、凡百の着メロサイトなどより、よほど価値のあるものだと思う。ぜひ頑張ってサービス提供を続けてほしい。
また、トップページで毎週週替わりで更新されるハイセンスなモバイルグッズ情報は、DUOGATEに資本参加しているエキサイトのセンスそのものと言った感じ。
携帯電話関連のサイトには数少ない、ちゃんとした「大人のセンス」を感じさせます。
こういうサイトを見ていると、「auは、本当に定額制主体にシフトして、今後はARPU主義で売上を上げるよりも、コンテンツやFMCに事業の力点を移していくつもりなのだな」と感じさせます。
また付け加えると、KDDIの子会社がサービスしているサイトの割には、DUOGATEはドコモやVodafoneユーザーにとってもそこそこ使える仕組みも提供されています。
上に書いた「EZナビウォーク連携」も、地図情報をドコモの携帯電話にメールすれば、しっかり「NAVITIME」が表示されます。
「auユーザー重視」ではあっても、決して「ドコモ・ボーダ非対応」でないところにも好感が持てます。
◎数年後、多くのポータルサイトはDUOGATEを模倣するだろう
少し褒めすぎしれませんが、DUOGATEのこうしたPC/モバイル連携の方法論は、数年後には多くの主要ポータルサイトが模倣してくるだろうとすら思えるものです。
今後、新規参入やMNPで携帯電話の料金は低下し定額制ユーザーも増えていくでしょう。そのとき、携帯電話の利用動向やユーザー層は、今までとはまた違ったステージに踏み出すに違いありません。
そんなとき、PCポータルにとって携帯電話との連動は今以上にニーズが出てくるだろうと想像させるだけのものを、既にDUOGATEは持っていると思います。
‥「FMC」というキーワードは、実のところ真にユーザーニーズから出てきたというよりも、現状では通信オペレータ側の、単なる「都合」を具現化した概念に過ぎません。
固定電話網と携帯電話網の両方を提供している会社なら、今までバラバラだったバックボーンをすべて統合してしまった方が経営効率が良いわけです。その上で、あわよくば、『固定電話を契約したら携帯電話も安くしまっせ』という、独禁法違反まがいのユーザー囲い込みすら本音では志向したがっている虫の良い概念なわけです。
繰り返しますが、DUOGATEは、FMCがもたらす『固定とモバイルの融合』が、本当にキャリア側の都合だけでなく、ユーザーにとって真に合理性のあるものなのかどうかを、サービス面から検証する上では重要なサイトです。
まだまだ発展途上にあることは自ら認めているこのDUOGATE。
新しい試みが多いだけに、今後拡張されるだろう部分、まだ荒削りな部分もあるのですが、今後もその動向には注目していきたいと思います。
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