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2005/11/14

自分だけのカスジャケを制作オーダー

さて、前回の続きです。

一点ものカスジャケコレクションですが、最近ではついにそれでも満足できなくなってきてしまい、自ら材質やデザインを指定して、文字通り「世界に1つ」のカスジャケをオーダーするところまで来てしまいました。

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パナソニックさんごめんなさい、一点ものだから許して。(笑)関西で自動車のカスタムペイントをやっている事業者の方にデザインをオーダーして作ってもらった「ナショナル旧ロゴ」カスタムジャケット。なんと「手描き」でデザインを再現しています。シルクスクリーン印刷の量産ものとは塗装の「深み」と「艶」が違います。

◎市販のカスタムジャケットは、天地が逆だ!

僕がカスタムオーダーを決意したキッカケは、ずっと一点ものジャケを集めてくる中で、市販品を含め既存のカスタムジャケットに、1つ大きな不満が出てきてしまったからなんです。

市販のカスタムジャケットって、ぜったいに!天地方向が逆だと思うんですよ。
上下方向があるデザインの場合、携帯電話に対して、自分から見て上下に正しい方向にデザインが配置されているものしかありません。
しかし携帯電話のジャケは、自分でデザインを楽しむだけでなく、「他人に見せる(魅せる)」という要素も欠かせません。
そして、そういう目で、パナソニック純正のジャケットや、「ReMoLDe」などから出ているジャケットをよ~く見てみると、実はパナ製のジャケって、実は上下の向きに左右されるデザインのものが案外ないことに気が付くはずです。恐らくメーカーの人たちも、このことには気が付いてるのでしょうね。

日本のみならず世界的に見ても、携帯電話のロゴや型番の向きは、概ね「自分から見た視点」で配置されています。これがノートPCなどになると、天板部分に入るメーカーやブランドのロゴは、既に「vaio」でも「DELL」でも「PANASONIC」でも、反対側にいるであろう相手から見て正しい位置に表示されるよう作られています。

携帯電話のデザインだって、自分よりもむしろ相手から見た「客観視点」でデザインすべきなんじゃないでしょうか。

◎デザインが面白ければ、背面液晶などなくても構わないはず

さて、冒頭写真のジャケについて詳しく説明すると、量産の効くシルクスクリーン印刷ではなく、自動車用のウレタン塗料を使い、手描きで描かれているという精緻極まりないものです。
普通、こうしたデザインを業者さんに委託したらかなりの費用がかかってしまうのですが、こうした個人製作者の方にお願いして、僕は上記のデザインを8,000円ほどでやっていただくことができました。
写真ではなかなか分かりにくいですが、発色の深み、色艶の美しさ、そして表面コーティングによる硬質な質感の高さなど、シルクスクリーン印刷の量産ものには到底出せない、極めて品質感溢れる一品になりました。

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オーダー時に送ったデザイン。旧ロゴがなかなか見つからないため、仕方なく自分でPhotoShopを使ってデザインから興しています。周囲の人にこのロゴを見せると、多くの人が「電気グルーブとか明和電機みたいだよね」って笑います。っていうか、元祖はこっちのはずなんですが(笑)


その他にもこんなデザインも作ってもらっています。

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これからの季節に良さそうな暖色系のシンプルな市松模様。このぐらいミニマルなデザインになると市販品でも案外ありません。それで自分でデザインして作ってもらいました。これも自動車用ウレタン塗装。まるでブリキのおもちゃのような質感です。

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個人的に好きなチェ・ゲバラのモチーフ。こういうデザインになると、無理に背面液晶スペースを確保しようとすると、デザインのバランスが崩れてしまいます。例の「おちまさとプロデュース」によるダットエムオーのジャケットも、せっかくのグッドデザインを背面液晶確保のために殺していると思います。

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あと市販もの一点ものを問わず、既存のカスジャケに欠けているなと思うのが、「パロディやユーモアのセンス」です。たまにあってもオヤジギャグみたいなセンス悪いのばっかという印象。このiPodパロディのデザインも、まだ制作はしていませんが、いずれ作ってやろうと狙っています。


‥いずれにせよ僕は以前から、「本来デザインに優れる端末なら、背面液晶などなくともちっとも気にならない」と考えてきたクチです。
ですからジャケットのデザインによっては背面液晶が使えなくなることにもまったく抵抗はありませんでした。
個人製作の一点ものジャケットでも、折角の面白いデザインや素材使いをしながら、背面液晶のスペース確保にこだわるあまり、デザインバランスをブチ壊しにしてしまっているものも多数目にします。


◎エキゾティックレザーのカスタムジャケットを発注する。

さてさて、「ウレタン塗装で手描き」というのも良いのですが、やっぱり端末の本体がケミカルな素材である以上、やはりカスジャケには異種素材や天然素材をあしらってみたいものです。
それで、市販でもよくある牛革や、型押しの模様入りレザーではない、本物のエキゾティックレザーを用いたカスタムジャケットもいくつか特注して作ってもらいました。

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本物のパイソン(ニシキヘビ)を貼ったジャケット。ウロコはあえてコーティング処理をせずに、若干めくれても気にしないで使うことにしました。パイソンは使いこむと日焼けをして徐々にあめ色に変色していくので、そうした「エージング」の感覚も楽しみです。

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これはモラレスパイソン。和名「インドニシキヘビ」です。ゴムのように弾力があり、派手なビラビラが出てはいますが意外に丈夫。

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割と一般的な素材である「リザード(トカゲ)」も、赤、青、緑、ベージュ、グレイと、色違いで5枚制作してもらいました。ちなみに先般、ドコモの夏野さんにインタビューしたときは、緑色のリザードのジャケを付けていったのですが、さすがに早速反応されて、「これどこで売ってるの?」と逆にこちらが質問されたりもしました。

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そしてこんな素材まで。子牛のハラコ素材です。手触りが気持ちいいですが、どっちかというとこれは女性向けでしょうか。

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カスタムオーダーしたエキゾティックレザーのラインナップ。


◎「男が持っておかしくないデコ電」も追求してみよう

‥とまぁ、いろいろ試してきたわけですが、やっぱり、カスタムジャケットの華は、「デコ電」かなという気もします。
それで、「男が持ってもおかしくないデコ電のデザインってどういうのがいいだろう」と、これも大阪で開業されているネイリストさんに個人的にデザインをお送りして、スワロフスキーでデコ電ジャケを作ってもらいました。

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ここまでくると、もはや本人の年齢やキャラクターにはかなり合いません。こんなカスジャケが似合う人って、グラムロック系のひとか、さもなくば、オースティ・パワーズぐらい?



‥日本のケータイって、機能と性能では間違いなく世界一なのでしょう。しかし実のところ、消費者にとって本当に幅広い選択肢は用意されているのでしょうか?たとえば、大企業のエクゼクティブから渋谷の女子高生までが、まったく同じモデルを使っていたとしても決して珍しいコトではありませんが、考えてみると今の日本に、そんなにも商品セグメントが無視されてきたモノって、携帯電話以外にどれだけあるでしょう?

これが欧米になると、ビジネスエリートは無線LAN搭載でPIMツール満載、チタンボディなどの高価なモデルを使い、若い女性はカラフルでポップなデザイン、コンパクトで比較的安価な端末を使ったりと、それなりに選択肢もあるわけですが、日本の携帯電話って、実のところ選択肢はあるようでいて、まだあまりなかったのじゃないかと思うこともあります。

昨今、若い女性の間では、デコ電をはじめ、ステッカーを貼ったりストラップに凝ってみたりと、携帯電話のカスタマイズが盛んに行われてます。
そういう行為の背後にあるものは、実は機能性能第一主義の副作用として、どこか画一的になってしまった携帯電話に対する、ささやかな抵抗なのじゃないかとすら思えてきます。

携帯電話は、工業製品であると同時に、毎日持ち歩く「コモディティ」ですから、もっともっとその人らしく、個性的であってほしいと思います。
そういう意味でも、今後、一点ものカスタムジャケットにどんな奇想天外なモノが登場するか、引き続き注目していきたいと思っています。

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