W-ZERO3人気はどこまで本物か
いやー、大変なことになっていますね。W-ZERO3。
予約受付開始となった昨日9日は、WILLCOMストアでは「15時より受付開始」というのに、すでに正午あたりからサイトへのアクセスが集中しはじめ、現在(10日午前9時)にいたるまで、まだアクセスできない状況が続いています。
さらに、ビックカメラでは予約受付に長蛇の列。
先日、イー・モバイルの諸橋CTOにインタビューさせていただいたとき、「日本には、モバイルPC・PDAからインターネットアクセスに需要がある人口はせいぜい500万人ぐらいではないのか?」という、多少意地悪とも言える質問を発してみました。
それに対する同氏の回答は至って冷静なもので、「そんなにも居ないのじゃないですか」ということでした。
(もちろんイー・モバイルとしては「それ以外のモバイルブロードバンド需要」がもっと拡大するはずという考えであり、数年後にはこの分野に過当競争が起こるのではないかという私の質問を退ける形にはなりましたが)
◎携帯フルブラウザ・スマートフォン需要の一部は、「ケータイリテラシー不足」によって生み出されている
もちろんW-ZERO3は、端末の位置づけとしては、あくまで「携帯電話のオルタナティブ」であり、いくら人気とは言っても、FOMAの902iのような数が出るわけではないでしょう。
そもそも携帯電話ユーザーの過半数は、端末価格が1万円未満でないと購入しない人たちであり、機能よりもコストを重視している人が多数派なのですから。
しかし、W-ZERO3のユーザーとなる層が、一体どういう人たちであるのかについては興味津々です。
それについて安易に憶測を述べるにはまだ時期尚早だと思いますが、1つだけ言えるのは、いわゆる、「ケータイサイト」というものに「不慣れ」、あるいは「よく知らない」、さらには「知りたくもない」という人の需要をW-ZERO3が顕在化させ、掘り起こすことになるとだけは言えると思います。
この点、W-ZERO3は、携帯電話に搭載されるフルブラウザのユーザー層にも少し似ていると思います。
恐らくフルブラウザのユーザーというのは、その多くが「ケータイリテラシーの高い顧客層」ではなく、むしろ「PCリテラシーはあるがケータイリテラシーは高くない層」の需要に支えられている部分が大きいと思うからです。
僕個人は、誰が何と言おうと、フルブラウザについては「なるべく使いたくない派」です。
仮にパケ代が定額であっても、多くのフルブラウザは挙動が重く、モバイルネットアクセスに求められる「軽快さ」という条件を満たしていません。
それに、外で本当に必要な情報は、少なくとも僕の場合、大抵はケータイサイトで取得することができています。
だから、一応はiアプリのフルブラウザはダウンロードはしてあり、補助的に使うことも稀にはありますが、少なくとも端末選びの段階から「フルブラウザ搭載端末でなければ困る」というコトは全くありません。
しかし、世の中の多くの人がそうでないことは明白で、多くのネットユーザーの、サイトやサービスに対する知識は、「PCサイト」か「ケータイサイト」かの、どちらかに大きく偏っているはずです。
遠からずはっきりしてくるであろうW-ZERO3のユーザー層は、日本のモバイルシーンに興味深い示唆を与えてくれるだろうと思います。
それが、単なる「メカフェチ」や「初物好き」、あるいは「本格的モバイルノートPCまでは支出できない層」ばかりでなく、このサイズの端末にふさわしい真にイノベイティブな用途を見出してくれる人々であったらいいなとも思ったりします。
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