W-ZERO3の売れ行きや如何に?
さて、世の中一般から見れば、あくまでごく一部で(笑)話題の、WILLCOMのW-ZERO3です。
僕も買ってみる予定です。思えばこうしたPDAタイプの携帯電話を買うのは、あのアバンギャルドですらあった「迷機」(笑)、FOMA SH2101Vを、泣く泣く12万8千円も出して買って以来のことです。(奇しくも同じSHARP製ですね)
(C)WILLCOM
W-ZERO3では「1/3型CMOS」と、珍しくもCMOSのサイズが公表されています。1/3って小さいなぁ。とはいえ携帯電話でCCD/CMOSのサイズを公表している機種はほとんどないので、これでも普通のケータイよりは大きいのでしょう。画素数も100万台前半と「順当」。携帯電話のカメラはやたらと高画素化するより、まずはレンズの光学性能と書き込み速度を向上させるべきです
そのパフォーマンスについては?
期待はしつつも、なるべく過大な期待は抱くまいと思っています。(笑)
あくまで個人的経験ですが、FOMAのSH2101Vも、今にしてみれば出るのが3年は早すぎたというイメージでしたし、例のモトローラ製FOMAの「M1000」についても、僕の周囲にいる数少ないM1000ユーザーからは、怒りの声しか聞こえてきません。(笑)
1日に数回暴走する「携帯電話」ってのも、やっぱりちょっとね。
◎これが売れたら、すぐにドコモも追随してくるだろう
閑話休題。
このW-ZERO3。前評判の高さを聞いていると、噂にたがわぬパフォーマンスを発揮してくれたら、「WILLCOM中興の祖」とでも呼ぶべき売れ行きを示すだろうことは堅いと思われます。
価格面でも頑張りましたね。恐らく、それなりのインセンティブをつけたのではないかとも推測するのですが、W-SIMなしのモデルでも比較的安価なことを考えると案外そうでもないのかも。で
しかし、これが売れたら、恐らくドコモあたりも黙ってはいないでしょう。
何せSHARPはドコモとも深い関係を持つメーカーですから、「iモード非対応の」、W-ZERO3 FOMA版を出してくる可能性も高いだろうと思われます。
なになに?FOMA版が出ても定額制じゃないと困る?
いやいや、必ずしもそうとは言い切れませんよ。
タクシーの運転手さんのように外に出ずっぱりで仕事している人を除けば、モバイルコンピューティングというのは固定網と違い、定額制は必ずしも必須条件ではありません。
単に、わざと従量料金を分かりにくいままにして定額制にさせようとしているだけ。それが今のパケット定額制の本質なんですから。
◎WILLCOMの未来はむしろ「W-ZERO3以外」にあるのかも
要するに何が言いたいかというと。
W-ZERO3が意欲作であり商品力も高いことは認めるものの、WILLCOMにとってこうしたモデルの投入は、必ずしも決定的な差別化にはならないだろうと言いたいのです。
何せWILLCOMユーザーは、5割以上が携帯電話も同時に契約している人たちです。
今使っている携帯キャリアが似たようなコンセプトの端末を出してくれたら、基本料金分がダブらないだけ、一社のみの契約でこうした端末が使えた方がありがたいという人は相当にいるはずでしょう。
そう考えるとWILLCOMの未来は、やはり端末単体での差別化よりも、FMCなどによるモバイルソリューションの進化、そして、W-SIMを十全に生かすようなテレメトリングなど、従来にない用途開発にあるのじゃないでしょうか。
あるいは、W-SIMを使ってワンセグ端末なども出してほしいところです。極端な話、電話ができなくともネット接続とワンセグ受信のみで、無線LAN対応のW-ZERO3サイズのようなモデルがあったら、これも案外受けそうな気がします。
いずれにせよ、今後のWILLCOMには期待しています。
しかし、WILLCOMに期待する根拠は、「何か面白そうなコトをやってくれそうだ」などという曖昧な理由ではなく、WILLCOMが、ドコモやKDDIほど巨大な会社ではないというところにあります。
巨大な企業はおのずと巨大な売上と利益を求めるものです。そうすると、どうしても海外に出て行こうとしたり、はたまた金融業にクビを突っ込んでみたりと、はたから見ていても、「そこまで不慣れなこともしないと将来的な成長性を担保できないのは、むしろ気の毒だ」とすら思えてきます。
そうしたことを見るにつけ、通信キャリアはあまりにも巨大になったら、本人たちも消費者も、ともに不幸なのではないかとすら思えてくるんですよ。
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