auの「LISMO」~いよいよはじまった音楽配信戦国時代
KDDI、「iPod/iTunesキラー」の音楽配信サービスを開始
行ってきました、auの「Win W40系」を中心とする新端末と、音楽配信サービス「LISMO」(au Listen Mobile Service)の発表会。
このニュースを見て驚いた方、多分驚くのはまだまだ早いですよ。
2007年度中には、これと似たような内容・規模のサービスが、恐らく最低2つは出てくるはず。
最終的には、モバイル事業者による「iPodつぶし」の音楽配信サービスは、最低5個は出てくるはずと思われます。(キャリアだけでなくMVNOによ異業種からの参入なども含めて!)
そうです。モバイルブロードバンドの世界は、今年からは「音楽配信戦国時代」に入ります。
LISIMOは、その序章に過ぎないのじゃないかと思います。
◎SNS型でiPod/iTunes追撃するLISMO
なになに?
「HE-AACコーデックで最大48kbpじゃ音質が悪すぎ?」
「DRMがガチガチで、とてもiTunesほどには広がらないだろう?」
「携帯電話で音楽を聴いたらバッテリーがもたない?」
‥恐らく、そうしたことはKDDIは百も承知のはずだと思います。
ただし、上記の問題は、今すぐではないにせよすべては徐々に解決に向かう問題であって、まずはプラットフォームが立ち上がらなければ勝負にもならないでしょう。(あの当初は全然使えなかったFOMAのように)
LISIMOでPC側アプリケーションを受け持つ「au Music Port」が、しっかりCDのリッピング機能まで統合してきたところに、ダウンロードものだけでは補い切れない需要までもちゃんとカバーしようというKDDIの意欲を感じます。
端末側の「au Music Player」では、プロフィールの入力や自画像登録、他のユーザーが何を聞いているか、リンクを辿っていけるSNS的な仕組みに、掲示板へのリンクまでも備えます。
これらすべてをKDDIは24時間体制で監視し、違法なカキコや公序良俗に反する内容がアップロードされないよう監視していこうというのですから、並大抵の決意ではありません。
特に可能性を注視したいのは、ケータイの音楽プレイヤーとしては初めて、SNS型のリンク機能を持ったところです。
僕たちはふだん、どうやって自分好みのアーティストを見つけるでしょうか?
TVCM?もはや音楽嗜好はあまりに多様化しすぎており、CMではインディーズのアーティストまではとてもフォローできません。
雑誌?もはや多くの若い世代は雑誌を買いません。よほどの音楽ファンを除いては音楽専門誌を買うことはなく、かと言って、さほどの音楽好きでない大半の層にとっては、「今どんな音楽が流行っているのか?」という情報は、世に氾濫はしていても、なかなかコマメに調べるほどの動機付けがないわけです。
結局多くの人は、職場や学校で自分と似た嗜好を持つ人がどんな楽曲を聴いているか?であるとか、あるいはGreeやMIXIをやっている人なら、自分が好きなアーティストのコミュニティに入っている他人はどういう音楽を聴いているか?などをアーティスト探しの基準にしているはずです。
具体的なハンドリングやインタフェースを見てみないと、まだ何ともいえないところもありますが、こうしたSNS型のC2Cコミュニケーションが上手く機能すれば、「携帯電話で音楽を聴くだろうユーザー」(=iPodなどmp3専用機を持つユーザーに比べ、『現時点では』音楽リスナーとしてライトユーザーと仮説される)にとっては、結構な強みになっていくのじゃないかと思います。
今年の前半中には、恐らくドコモもHSDPA(3.5G)のスタートに前後して、やはり似たような音楽配信サービスをスタートさせるだろうと思います。
しかし、NTTドコモは、さすがにここでコミュニティ色の強いことをやってくるでしょうか??
憶測するしかありませんは、ドコモはまだ、そこまでは踏み切れないのじゃないかと僕は思います。
◎これでようやく本領を発揮?「Duogate」
さてさて、以前にこのブログでも、「なぜIT系メディアはDUOGATEを取材しないのか?」というエントリーで書きましたが、いよいよKDDIは音楽配信の分野で、「FMC」を強く意識したサービスを投入してきたことになります。
今後、KDDIのFMCポータルである「Duogate」の存在感も、ようやく徐々に高まっていくだろうと思います。
Duogateがサービスを開始したとき、すべてのモバイル系ニュースメディアは、このFMCポータルサイトの重要性を完全に無視しました。
Duogateの登場後、半年以上も誰も取材に行っていないという体たらく。
繰り返しますが、KDDIのFMC戦略に、本当にユーザーから見て合理的需要があるかどうかを占う上でも、Duogateが盛り上がるかどうかは、一番わかりやすい「リトマス試験紙」なんです。
今後、この動静からは目が離せません。
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