おめでとう株式会社ミクシィ、そしてスマンカッタm(_ _)m
イーマーキュリー、会社名を株式会社ミクシィに変更
ついに250万ユーザーに達したSNSの雄「mixi」(ミクシィ)ですが、いちファンとしてもまことに慶賀に耐えません。
企業が、会社名を自社ヒット商品(サービス)の名前へとCIすることはちょくちょくありますが、これはイーマーキュリー改めミクシィ自身が、SNSサイトの「mixi」を揺るぎなき「のれん」に育て上げたという自信のあらわれでしょうか。
以前、このブログで「mixi殺人事件が起こるXデーはいつ?」というエントリーで、SNSが本来持っている脆弱性について書きました。
幸いなことに、まだ殺人事件こそ起こってはいないものの、この間にもSNSの友だちリンク間で大規模な詐欺事件が発生したりなど、いろいろと犯罪がらみの問題が生じたことは事実です。
このエントリー、書いたのはもう5ヶ月前の昨年8月なのに、実はいまだに当ブログでもアクセスの割と上位を占めています。
ココログのアクセス解析にはリンク元URLを表示する機能もあるのですが、そうしたURLを見ると、実はmixi内の日記からリンクされていることがとても多いのです。それでついつい、「悪いなぁ」と思いつつリンク元を見てしまうことがあります。
‥すると、たいていの場合、日記、そしてそれへのコメントを読んで「うーむ」と唸ってしまうのです。
◎「個人情報を隠せばいい」というのはいかがなものか?
まず、読んだ方々の反応に驚き、正直とても申し訳ない気持ちになっています。
「読んだら急に怖くなった」「慌てて実名表示をやめました」という反応が多数。
mixi日記だけでなく、2ちゃんのアンチmixi系スレッドや他のブログでも、当該エントリーはいくつか引用されているようです。
それらの論旨も大半が同じで、「mixiは決して安全な場所ではない」という本来のエントリー趣旨を越えて、「いまだに個人情報を晒しているヤツは愚か者」、「個人情報なんか出さないほうがいい」という、至って短絡的な結論が多いことに複雑な感情を禁じえません。
それで改めてエントリーを読み返してみて、内容が間違っていたとは今でも思っていませんが、なるほど確かにそのような誤解を与えかねない表現、内容であったと非常に後悔し、反省しています。
今さらですが、ここで改めて自らの筆力の足りなさをお詫びするとともに、微力ながら自らのオピニオンをハッキリ表明しておかねばならないと思っています。
僕自身はこうして本名でブログをやっているように、決して「インターネット匿名主義者」ではありません。
むしろ平均より多くの個人情報をネット上に晒しています。何せ2002年あたりからずっと、携帯電話の番号をもネット上に公開してきたのですから!
だからと言って、何か危険な目にあったり、犯罪に巻き込まれたりしたことも特にありません。
要するに公開したらリスクになる個人情報とリスクにならない個人情報があり、その両者の境い目は、性別や年齢、社会的立場、そして「ネット上で付き合っている相手」によって千差万別であり、一概に「何でも匿名にしておけばいい」というものではないと思います。
また自分はフリーなので(最近法人化し肩書きだけは一応代表取締役になりましたが)、自らの書いたものを会社の上司やら取引先に見られたら困るということはまったくありません。
いや本当のところ、書いてマイナスになっていることも多々あるのかもしれません。
何せ、モバイルメディア業界には、真の意味で「自由なジャーナリズム」などはないも同然、具体的にどこかから圧力がかかったりとか、少なくとも僕はそうした経験はありませんが、むしろ書く側が勝手に自己規制をしたり、「取材対象とは利害を一致させていこう」とか「○○キャリアの××さんとは仲良しでしてねぇ」などなど、どこぞの3流業界紙みたいな一種の馴れ合いが支配しているのがモバイルメディア業界の悪しき習慣なのですから。
(この件については、どこかで一度まとめてドカンと書いてやろうと思ってます)
恐らく最近のネットワーカーたちは、こうした実名主義を「古臭いヤツ」とか「時代遅れ」とか思うのかもしれませんね。
なにせ今年の大学入試センター試験の「現代社会」でも、ネットで公開してもよい個人情報に絡んで、こんな問題まで出題されるようなご時世です。
確かに「自己防衛のために個人情報の露出は控えて」というのは、インターネットを利用する上で必要な、もっとも基本的なリテラシーなのかもしれません。
しかし、SNSとは本来「実名」「リアルつながり」でこそ面白い空間であって、他の匿名掲示板はともかく、mixiでもそうした習慣を貫くのでは、楽しくないだけでなく何かさみしいと思いませんか?
◎SNSの「実名文化」「リアルつながり」を尊重しようじゃないか
ここで改めて、前回言葉の足りなかった部分も補って、自分なりの「SNS自己防衛術」を提案してみます。
(1)身元の不明な人物、匿名性の高い人物とは安易に関わらない。特に、同じ「ネット上で知り合った匿名」でも、ブログのような『一貫して継続的なネット人格』を背景に持たない相手に関しては注意する。 (逆に言えば、「匿名」イコール一概に「怪しい」わけではない。匿名の人格なら人格で、相手がネット上における「人間関係やプライド」を持っている人であればあるほど、信頼性は高まるはずだと思います)(2)個人情報の公開は、「クリティカルなもの」を除いてはある程度公開した方が「SNSの醍醐味」は味わえる。
(たとえば、クラスメートや昔の同僚、同窓生などから「検索されたい」と思っているなら、氏名の登録は実名で行うのが吉。ただし不安があるなら、その代わり居住地や出身地、勤務先など、個人情報を特定しやすい「情報の一部」は非公開にして、簡単に探索されないようにしておく)(3)女性の場合、「実社会と関わりのない捨てID」にするつもりがないなら、「リンク歓迎」などの表現には一定のリスクが伴うことを覚悟すべき。
(4)リンクするときは、相手の友だちもよく見る。「リアルつながり」が多い相手なら、そこそこ信用しても良いはず。
(ただし、男性は裏で突然ストーカーに豹変したりするケースも多いので、いずれにせよ注意は必要かも?)
◎mixiはSNS本来の精神に立ち返り身元確認を強化してほしい
‥そして、イーマーキュリー改め株式会社ミクシィにも、改めてぜひお願いしたいことがあります。
会員数も250万名を越えた今、会員数を増やすために「匿名無料メアドでも簡単に入会可能」などの仕組みを重視するよりも、これからは、SNS本来の「実名カルチャーの維持」を真剣に考えてほしいということです。
このままの状況が続けば、mixiは2ちゃんねると大差のない「実名を晒してるヤツがバカを見る」という空間になりかねません。そうしたことが続けば、最近ユーザビリティや機能改善も著しく、まだ辛うじて実名カルチャーが維持されている「Gree」などのライバルに足元をすくわれることにもなりかねないと思います。
前回も書きましたが、たとえば「mixiプレミアム会員(有料会員)」など、身元(カード番号や銀行口座番号)が一応は判明している会員とのリンク率を表示するとか、あるいは「Yahoo!ウォレット」のように、実際にはユーザーの費用発生はなくとも、主にユーザーの身元を最低限確認するための手段を導入するなどした上で、「信頼度を自動的に評価できるシステム」などの工夫は必要だと思います。
とにかく、SNSサービスが、「相手の信頼度は自己責任で判断してくださいね」と言わなくてはならないようでは、SNS本来の意義を否定していることになってしまうのではないでしょうか。
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