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2006/03/22

[VF買収考察]当ブログではそろそろ最後にします

‥ここのところずっと、ボーダフォン買収に関連しては関係者や同業者&識者の方々と情報交換をし、あるいは過去のリリースを時系列で遡って読み直してみたり、はたまた日本テレコムなど関連会社の直近の状況を見直してみたり、さらにはごく近いところにいる方から情報提供をいただいたりと自分なりに動いてきました。

で結論から言うと、私が当ブログ内で書いたことについては、「これは当たっていそうだ」ということもあるようですし、「うひゃー!ぜんぜん的外れだった」ということもあったようです。

いずれにせよ、勝手ながら当ブログでは、この件について私が考察や憶測を述べることは、今回を最後にそろそろ止めにしようかなと思います。

止める理由は2つほどあります。
ひとつには、すでに「憶測」ではない情報をいくつか自分がゲットしてしまったこと。
すでに知ってしまった事項について、私の「憶測」「考察」という形で表現することは情報提供者に対してもやっぱりまずいだろうと。

ふたつめには、「まだ料金・端末・サービスも明らかになっていないものに対して、そこに日本のICTやケータイいかにあるべきか?」という論を重ねるのは、話題の当事者に対してちょっとどうだろうと思ったこと。
当ブログでは、普段からケータイビジネス&カルチャーについて自分なりの意見開陳はしてきましたが、まだ起こってもいないこと、見たこともないものに対して、憶測の上に憶測を重ねて「こうあるべき」というのは、私にはできないと思っています。

念のため付け加えますが、わたしは他の方にもそうしたことをやめろと言っているわけではないです。
少なくとも私程度の見識・知識では、「自分などがやるべきではない」と自己評価をしたので、「予想や考察はこれでやめにする」ということです。



今までに、ついついかなりトバし気味なことも書いてしまいましたので、それへのお詫びの意味も含め、少しこの件について整理してみます。

(1)単なる「買収」ではなく「買収と提携」だった。この違いは大きい。
単なる買収なら疑問を呈さずにはいられませんでしたが、ボーダフォン自身が買収後の新会社に投資を行い、海外へのコンテンツ配信をソフトバンクが手伝うという構図ができるのならば話は変わってきます。
「1兆7,500億円」という巨費も、それなら国内市場だけでリクープするカネではなくなる。
海外へのコンテンツ展開がどのぐらいSBグループの収益に寄与し、いずれできるであろう海外法人などの時価総額をどれぐらい高めるかについては私にはとても評価できそうもないですが、少なくとも孫正義氏は「イケる」と思ったからやるのでしょう。
もしもそうしたグローバル展開で、国産のコンテンツプロバイダーにもお金が落ちる仕組みができたり、あるいは国産端末のグローバル展開までもセットとして含まれるのであれば、それは日本の産業にとっても歓迎すべきことだろうと思います。

(2)アナリスト・格付け会社などファイナンスの専門家も、この買収については意見が割れている。
自分が時折情報交換させていただいていた某外資系証券テレコムセクターアナリスト氏の分析レポートでは、VF買収というトピックを受けてのソフトバンクへの投資判断は以前と同じ「NEUTRAL」のまま変わらずでした。
「確かに短期的にはかなり苦しいと思われるが、将来的にはかなりの躍進もありえるので」ということ。
他には、ムーディーズ・ジャパンはソフトバンクの格付けを引き上げる方向を示唆しましたが、日本格付研究所は、それとは反対に、「トリブルB」だったソフトバンクの格付けを引き下げる可能性があるとコメントしています。
要するに、専門家ですら評価は割れておりまだまだ固まっていないということ。そして、新しい材料が出てくれば、これらの格付けはまた動くだろうということです。

(3)どうやらこの買収は、すでに前から「想定内」であったらしい。
「何を当たり前のことを」と言われそうですが、問題はその「想定内」が実際にどこまで具体的に進んでいたかです。場合によっては、端末開発期間などに関して僕が以前行った考察なども、それによって予想がすべて外れる可能性があることになります。

いずれにせよ、上記のように、すでに最初のリリース時と比べても徐々にいろいろな事情が明らかになってきており、そのたび以前のエントリーをすべて消したい欲求に駆られるのですが、やはり残しておくしかないと思ってます。

VF買収については、基本的に考察・予想はしないことにしましたが、今後何らかのかたちで発表があった場合は、その都度ここでもピックアップしていこうとは思っています。

関係各位には、(もしもご迷惑をかけたところがありましたら)すみませんでした。

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